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※画像:『ワンランク上の日本語を習得したい社会人へ その言葉、おかしくないですか?』(玄冬書林著、ワニブックス刊)
「辟易する」と「辟易とする」。どちらの言い方が正しいかわかるだろうか。
言葉の使い方、言い回しなど、文章を書いているときに迷うことはあるはず。
言葉のプロフェッショナルである校正マンが、国語の誤用や世に誤用とされることの多い言い方を取りあげて正していくのが『ワンランク上の日本語を習得したい社会人へ その言葉、おかしくないですか?』(玄冬書林著、ワニブックス刊)だ。
さて、冒頭の「辟易する」と「辟易とする」。これは、「と」を入れない「辟易する」が正しいと本書。「辟易」は、現在では「何度断ってもやってくる押しの強さに辟易した」のように、相手の言動やある状態にうんざりすることの意味で使われるが、そもそもは漢籍(感じで書かれた書籍)に由来する語で、「路を避けて所を易える」と国語辞書はその原義を説明している。
漢語である「辟易」が日本語に入り、「逃げ出す」という意味から「尻込み」するという意味、そこから、「うんざりする」「閉口する」という意味へと変わってきた。これらはいずれも動作性の意味、つまり「―する」の形で動詞を作るような意味があると本書。だから、「辟易とする」という使い方は間違いなのだ。
他にもさまざまな「ワンランク上の日本語」が紹介されている本書。
知らず知らずのうちに使っている言葉の誤用や、当たり前だと思って使っていた言い回しが実は間違っていたということに気づかされるはず。
正しく日本語を使えるように、本書から学んでみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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