なかなか行動に移せない。決断ができない。
そんな悩みを持っている人は、傷つくのが怖い、失敗するのが怖い、嫌われるのが怖い、といった「恐れ」を抱いており、社会常識や一般常識に囚われて「××しなければならばならない」という「他者意識」に陥ってしまっている。
では、そうした「恐れ」をなくし、他者中心の意識から自分中心の発想ができるようになるにはどうすればいいのだろうか。
『傷つくのが怖くなくなる本』(石原加受子著、PHP研究所刊)は、「自分中心」の発想をすることで、傷つかずに行動できる方法を具体例とイラストで紹介している一冊。
人は感情で動くもの。そのため、マイナスの感情は解消しないとそのまま引き摺ってしまいかねない。自分の中に解消できていない感情があると集中力や能力が発揮できない状態に陥ってしまうのだ。 だからこそ、早めにマイナスの感情を解消する必要がある。
ここでは、「私を優先するレッスン」をピックアップしよう。例えば買い物に行ったとき、家族のことを優先して自分の欲しいものを後回しにすることはないだろうか。でも、「まず、私の好きな食べ物を一番にカートに入れよう」を実行するのだ。
他にも「自分のためにお金を遣おう」「自分のために断ってみよう」と、やりやすいところから「自分を優先する」というレッスンをしてみよう。そして、著者によれば、それを継続させていくプロセスで、自分の罪悪感が「少しずつ減っていく」状態を自覚し見届け、それを実感することが重要なポイントだと述べる。今ある罪悪感が少しずつ解消されていくと同時に、これまで蓄積されてきた罪悪感も溶けていくのだ。
こうすることで、相手への恐れよりも「私を愛するために行動しよう」という勇気が育つ。
いつも自分ばかりが我慢して損をしている。傷つくことを恐れて自分の意見が言えず、ストレスを溜めてしまう。そんな人は「他者中心」ではなく、「自分中心」で物事を考えられるように、本書を手にとってみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。