年を重ねていくと、「自分、年を取ったなあ」と年齢を意識する機会が多くなる。
また、年齢で括られて不快な思いをすることもあるだろう。
しかし、自分の年齢を気にせずに好きなことに没頭している人は、若々しくイキイキしているものだ。では、どうしたら年齢を意識せずに生きることができるのか。
年齢にとらわれず、自由で充実した人生を送るヒントを紹介するのが、『年齢は捨てなさい』(幻冬舎刊)だ。著者は、『家族という病』などのベストセラーで知られる元アナウンサーの下重暁子氏。
■年齢を自分で決めるという生き方
もうすぐ83歳を迎える下重氏だが、自分が今、82歳という自覚がないと語る。むしろ、これまでの人生の中で、今が一番頭も体も冴えている。なので、82歳を実年齢と呼ぶのもやめたという。82歳は戸籍上の年齢でしかなく、その実感がないからだ。
しかし、それでも他人は実年齢を指摘するはず。そこで反論するのは面倒なので受け流し、「そうよ、周りはそういうわね。でも私の中では60歳よ。頭も体も」と心の中で呟けばいい。
ただ、年齢は自分で決めるといっても、現実と向き合う必要はあると下重氏。なので、現実を認めるとしても、それに負けない主観年齢を持つことが大事だ。5年に1回、身のまわりを見わたす。3年に1回は体に気をかける。とはいえ、どこかに支障があった場合に限る。
■持ち時間はどんどん減っていく 嫌なことをしている暇はない
年を重ねることは、さらに個性的になるということ。お金も体力も持ち時間も年を重ねることに減る。だからこそ、嫌なことや人と同じことをしている暇はないのだ。
人間を年齢で重ねること以上の束縛はない。だから、下重氏は「年齢は捨てましょう」と提案するのだ。
年齢は自分で決める。そうすることで、世間やまわりの人の価値観にとらわれることなく、もっと自由で充実した人生を送ることができるのだろう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。