自身の不倫報道で揺れるタレントの篠田麻里子。その篠田が、夫から不倫を示唆する録音音声やLINEを公にすると脅迫され、離婚の条件として慰謝料8000万円の支払いを要求されていたほか、日頃から夫婦喧嘩の際に夫からスマホで動画を撮影され、その動画をネット上に公開すると脅されるなどのモラハラ行為を受けていたと、24日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が報じた。各種報道によれば、夫はこれまで篠田に対して弁護士を介さないかたちでの離婚交渉を要求しており、一連の夫の行為が脅迫に当たる可能性も指摘されている。
2019年2月にドッグフードの開発・販売を手掛けるペットブランドを経営するAさんと「交際ゼロ日婚」を果たした篠田は、20年4月には長女を出産。YouTubeチャンネル「篠田麻里子ん家」で夫や長女の近況を積極的に発信し、Aさんも篠田が出演するテレビ番組やYouTubeに顔出しで登場して仲睦まじい様子をみせ、21年にはベストマザー賞にも選ばれていた。
だが、幸せな夫婦生活は長くは続かなかった。昨年8月発売の「女性セブン」(小学館)は、篠田がAさんから不倫を疑われて大げんかに発展し、Aさんが娘を連れて家を出て行ってしまったと報道。9月にはニュースサイト「NEWSポストセブン」が、すでに離婚調停に入っていると伝えていたが、12月に入ると、Aさんが篠田と不貞行為におよんだとされる実業家のBさんに対し慰謝料を求めて提訴したと「文春オンライン」と「週刊新潮」(新潮社)が相次いで報道。さらに、篠田がAさんから問い詰められ泣きながら
「寂しかったんだもん。ごめんなさい」
「お願い。私が全部悪いから。私が全部悪いから。最低です」
「謝るから。謝るから。謝るから」
などと言い、ベランダから飛び降りようとする様子を録音したとされる音声データがネット上に流出し、物議を醸した。
一連の事態を受けて篠田は先月28日、Instagramに「ひとつだけはっきりとお伝えします。私が不倫したという事実はありません」と否定声明を投稿したが、週刊誌記者はいう。
「昨年8月に別居の第一報が出た際、篠田の所属事務所は不倫疑惑を否定しつつも、別居の事実については『事実確認中』と回答。また、『文春オンライン』記事によれば、昨年5月に篠田がBさんと一夜をともにしたことを追及するAさんが、篠田のマネージャーに電話で確認した際、マネージャーはその場に自分も一緒にいたと答えたが、その後の離婚協議でマネージャーは『いなかった』ことを認めたともいい、当初の事務所の対応をみる限り、篠田が自身の身に起きていることを洗いざらい正確に事務所へ報告していなかった様子がうかがえる。それだけに、篠田と事務所の間で不協和音が生じているという話も流れていたが、昨年12月に例の修羅場音声が公になって以降、インスタでの否定声明をはじめ篠田サイドが一貫して強気モードをとっている。
Aさん側が篠田の音声を流出させるというプライバシー侵害行為を行う一方で篠田に多額の金銭を要求している事実や、篠田が押さえているAさんによる脅迫やモラハラの証拠などを勘案し、さらに家庭裁判所で長女の監護権が篠田に認められたという事実もあることから、篠田サイドとしては『離婚裁判で勝てる材料がそろった』という認識を固めたのでは。こうしたトラブル対応ではノウハウ面でも資金面でも勝る大手芸能事務所のほうが有利であることは間違いなく、Aさんは一気に劣勢に回った感もある。
もっとも、音声や週刊誌に出ている篠田とBさんのLINEのやりとりからも、篠田が完全にシロだと世間から認知されるのは難しい。不倫の疑いが晴れない以上、今後の芸能活動が厳しいものになるのは間違いなく、そこまでして篠田を守る必要が事務所にあるのかどうかは疑問」
「おまえ、これ流されたら困るよな?」
そんな篠田とAさんのバトルが続くなか、新たな情報が飛び出した。前出「週刊女性」記事によれば、Aさんは篠田に対して、
<麻里子の芸能活動やママ事業を守るわけですから、この件が公になった際麻里子が与える影響や将来得られる収入、周りからの信頼を考えても打倒な金額だとは思います>(原文ママ)
と書かれたメールとともに慰謝料8000万円を要求。さらに、日頃から夫婦喧嘩になるとAさんは篠田の様子をスマホで動画撮影し始め、「おまえ、これ流されたら困るよな?」と脅したり、Aとその両親、篠田の4人のLINEグループで篠田が3人から非難されたりと、Aさんからモラハラ行為を受けていたという。
「メールでは、Aさんは親権を放棄するとしつつ、慰謝料8000万円の支払いについて『頭金2000万円で、残りは分割8年』とやけに細かく指定していることからも、要は金が欲しいということだろう。Aさんの肩書は『会社経営者』と紹介されているが、上場に成功したバリバリのセレブ社長というイメージとは程遠く、関東近郊を中心にペットフード店を数店舗展開する中小会社の経営者というのが実像。最近では提携関係にあった獣医師から顧問料等の請求をめぐり訴訟を提起され金銭トラブルを抱えているとも伝えられていた。篠田への恨みもあるだろうが、会社の経営的にも多額のお金が必要な事情があるのかもしれない」(前出と別の週刊誌記者)
妻に対するコンプレックス
『自己正当化という病』の著者で精神科医の片田珠美氏はいう。
「今回の報道は、主に篠田麻里子さんの親族や知人の証言で構成されており、篠田さんの夫がいかにひどい人物かを訴える内容になっています。ですから、『こんな夫だったら、篠田さんが不満やストレスから不倫に走ったとしても仕方ない』という同情論が出てくるのを期待しているとの見方もできなくはありません。だとすれば、相当したたかな戦略だし、あざといとも思います。
ただ、そういう点を差し引いても、夫の一連の言動は常軌を逸しているように見えます。まず、夫は篠田さんに対してものすごく偉そうで、いつも見下すような態度で接していたということです。芸能活動にも否定的で『笑ってるだけでお金もらえていいよね』とバカにしていたそうです。
このようなモラハラ的言動を繰り返す夫は、実は妻に対してコンプレックスを抱えていることが少なくありません。客観的に見れば、夫は知名度でも経済力でも妻の篠田さんにかないません。また、“篠田麻里子の夫”というブランド力のおかげで投資を得られた面もあるでしょう。しかし、それを認めることは、『自分が妻よりも劣っている』と認めることにつながりますので、どうしても否認したいわけです。だからこそ、常に妻を見下した態度を取り、自分の優位性を確認せずにはいられないのです。
妻のほうが夫よりも出世していて高収入の家庭では、この手のモラハラの話をよく聞きます。おそらく男のプライドというか体面のようなものがあり、周囲から“ヒモ夫”のように見られることに耐えられないのでしょう。もっとも、そういう妻は経済力がありますので、自分がモラハラを受けていると気づいたら、離婚に向けて動き出します。結局、うだつの上がらない夫が取り残されるわけです。
なお、夫が8000万円もの金銭を要求するメールを送るなど、“脅迫”まがいの行為をしていたのは、やはりお金がないからでしょう。夫は結婚当初から『俺、カネないよ』というのが口癖で、篠田さんに “おねだり”を繰り返していたとのことですから、妻を“金づる”とみなしていたのではないでしょうか。 妻の不倫疑惑にしても、金になるネタと思っているのかもしれません。
この夫婦は、『自分が悪い』とは決して認めず、互いに『相手が悪い』と言い合っているように見えます。その意味では『自己正当化カップル』とも呼べるわけで、これでは離婚調停も裁判も長期化するのではないでしょうか」
(文=編集部、協力=片田珠美/精神科医)