自身の不倫報道で揺れるタレントの篠田麻里子。その篠田が、夫から不倫を示唆する録音音声やLINEを公にすると脅迫され、離婚の条件として慰謝料8000万円の支払いを要求されていたと17日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が報じた。これまでは夫側が一方的に篠田の不貞行為を示唆する情報を発信し攻撃を続けてきたが、ここへきて双方ともに週刊誌などを巻き込みながら主張を展開し泥試合の様相を呈しつつある。すでに篠田と夫は離婚調停中であり、夫は篠田の不倫相手とされる男性に対し慰謝料を求め民事訴訟を起こしているが、篠田の不貞行為が認められながらも長女の親権は篠田に帰属することが認められるという結末も想定されそうだ――。
2019年2月にドッグフードの開発・販売を手掛けるペットブランドを経営するAさんと「交際ゼロ日婚」を果たした篠田は、20年4月には長女を出産。YouTubeチャンネル「篠田麻里子ん家」で夫や長女の近況を積極的に発信し、Aさんも篠田が出演するテレビ番組やYouTubeに顔出しで登場して仲睦まじい様子をみせ、21年にはベストマザー賞にも選ばれていた。
だが、幸せな夫婦生活は長くは続かなかった。昨年8月発売の「女性セブン」(小学館)は、篠田がAさんから不倫を疑われて大げんかに発展し、Aさんが娘を連れて家を出て行ってしまったと報道。9月にはニュースサイト「NEWSポストセブン」が、すでに離婚調停に入っていると伝えていたが、12月に入ると、Aさんが篠田と不貞行為におよんだとされるBさんに対し慰謝料を求めて提訴したと「文春オンライン」と「週刊新潮」(新潮社)が相次いで報道。さらに、篠田がAさんから問い詰められ泣きながら
「寂しかったんだもん。ごめんなさい」
「お願い。私が全部悪いから。私が全部悪いから。最低です」
「謝るから。謝るから。謝るから」
などと言い、ベランダから飛び降りようとする様子を録音したとされる音声データがネット上に流出し、物議を醸した。
篠田への同情広まらず
一連の事態を受けて篠田は先月28日、Instagramに「ひとつだけはっきりとお伝えします。私が不倫したという事実はありません」と否定声明を投稿。そして前述の今月17日発売の「週刊女性」では篠田の親族らが取材に応じ、篠田が夫から多額の金銭要求に加え脅迫行為を受けていたと証言したのだ。
「篠田サイドとしては、改めて弁護士なども交え入念に協議した結果、Aさんサイドが持つ証拠材料だけでは裁判で不倫の事実が認められる可能性が低いこと、逆にAさんによる脅迫やプライバシー侵害が成立する可能性があることを確認し、徹底抗戦の路線を決めたのかもしれない。何より、篠田が『Aさんが娘を連れ去った』と訴えて家庭裁判所に監護権を求めて申し立てた調停で、監護権が篠田に認められ、現在は篠田が娘を育てているという事実は大きい。調停でAさんが篠田の不倫を主張したにもかかわらず監護権が篠田に認められたのだとすれば、それが今後、篠田サイドにとって有利に働くと考えてもおかしくはない」(週刊誌記者/1月17日付当サイト記事より)
また、別の週刊誌記者はいう。
「『週刊女性』の記事でも篠田の不貞行為自体は否定されておらず、もし篠田が不貞行為が原因でAさんから揺さぶりをかけられていたのだとしても、『身から出た錆』といわれればそれまでで、篠田への同情など広まるはずがない。もっとも、Aさんが篠田の弱点を利用して法外な金銭を要求するという反社会的な行為をはたらいていたのだとすれば、その点は離婚裁判における親権争いの面で篠田にとってプラスに働く。親権の帰属は、婚姻中に夫と妻のどちらがより主体的に育児を担っていたのかという点、収入や資産などの経済力、親としての適性などが総合的に勘案される。経済力ではAさんより篠田のほうがはるかに上であり、さらに現在は篠田が長女を監護しているという事実も存在する。よって、不貞行為の事実は認定される一方、親権は篠田に認められるという決着が現実的なところではないかと週刊誌記者の間ではみられている」
間接的な証拠を積み上げ不倫を推定
両サイドによるメディアを使った空中戦の様相を呈しつつあるなか、2つの裁判はどのように展開していくのか。山岸純法律事務所代表の山岸純弁護士はいう。
「実は、不倫の証拠は『ホテルに入る写真』といった直接的な証拠ではなくても立証できます。たとえば『12月24日前のティファニーの領収書』『配偶者が知らないアクセサリー』『ネット検索履歴』などから不倫を推定していくわけです。そのなかでLINE履歴を追うこともあります。2、3回のやりとりだけでなく、何カ月も続くLINE履歴を見ていれば、その男女に恋愛感情があること、不倫があることなどはすぐに見抜くことができます。こういった間接的な証拠を積み上げ不倫を推定していくところが弁護士の腕の見せ所です(そもそも『ホテルに入る写真』があれば弁護士も裁判もいりません)。
今回、どういった内容のLINE履歴なのかは報道されていませんが、経験ある弁護士が解析すれば、十分に不倫を立証することは可能でしょう。なお、不倫は離婚事由になるので、夫側が離婚を求めているならば、これらの立証に成功すれば離婚も認められることとなります。そして、この不倫が直接的に離婚の原因となったと認められるならば300万~500万円程度の慰謝料も発生します。
ただ、親権については別問題であり、子供が小さいうちは、母親が違法薬物を常用している、育児放棄しているなどのよほど特殊な事情がない限り、今の家庭裁判所を支配している『母性優先』の考えにより母親に認められます(当職の弁護経験でも、子供を親に預けて不倫していた程度ではムリでした)」
気になるのは今後の篠田の芸能活動への影響だが――。
「すでに篠田のイメージは地に落ちたといってよく、裁判の結果いかんにかかわらず、今後の芸能活動は厳しいものになる。もっとも、もし夫が子どもの親権も多額のお金も取れないとなれば、勝者不在の闘争劇といえる」(テレビ局関係者)
今後の展開が気になるところである。