新入社員の皆さんも、そろそろ新しい生活に慣れた頃だと思います。
仕事に慣れてくると気になってくるのが、「同期」との差。
売上などの数字、仕事のスピード、社内での評価……「あれ、俺って同期に負けてる?」と思っている人もいるのではないでしょうか。
でも、それはあなたの仕事の進め方や能力に問題があるからではありません。
実は、「上司の使い方」が下手なだけなのです。
「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマにコンサルティングを展開し、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサー・田中和彦さんによると、上司には8つの機能があります。
それは、
・知恵や知識を伝承してくれる「プロフェッショナル・マスター機能」
・トラブルを手際よく処理し、クレーム相手に謝罪してくれる「トラブルシューティング機能」
・疑問点にサッと答えを出してくれる「サーチエンジン機能」
・将来の進路や個人的な悩みの相談相手としての「キャリアカウンセリング機能」
……などなど。
たとえ、どうしようもないダメ上司の場合も、「反面教師」という「ネガティブエグザンプル機能」があります。つまり、上司の機能は「8+1」。
これらの機能を活用することで、仕事は劇的に好転しますが、そんな機能を知らない人のほうが圧倒的に多いはず。上司は部下と対立する関係ではなく、協力関係にあるべきもので、上司をマネジメントし、上手に使って徹底的に使い倒した者が、最後には勝つのです。
日本では「上司をマネジメントする」といわれても、あまりピンと来ないかもしれません。
しかし、アメリカでは「ボス・マネジメント」という考え方は珍しいものではなく、高い業績を上げている人に共通する行動特性のひとつとして、研究材料になっていますし、MBA(経営学修士)コースのカリキュラムの中に含まれているほど、一般的です。
「ボス・マネジメント」について、上述の田中和彦氏が詳しく論じているのが、『できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意』(祥伝社/刊)です。
「就職情報誌の編集長として、管理職や経営者として、さらにはコンサルタントとしての経験すべてをこの本に注ぎ込みました」と田中さん自ら語る本書には、ボス・マネジメントのためのノウハウがぎっちり詰まっています。
「上司宛の企画書は、何がなんでも1枚にまとめる」
「わかりやすい弱みを先に伝えると、他の弱みが見えにくくなる」
「上司との会話は、必ず持ち時間を計算しておく」
「上司の人脈を引き継ぐときの守るべきルール」
「自分を見える化すれば、報告時間は約9割減らせる」
「先回りすべきは、上司の思考と行動」などなど……。
本書を読んで上司を動かせるようになったら、仕事は100倍面白くなりますし、成果ももっともっと大きくなるはずです。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。