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しかし、松井氏はもう一つの代表的な雇用制度である「年功序列」にはノーを突き付ける。これは競争原理を放棄するものであり、実力なきものでも出世できてしまうことが「問題だ」というのだ。
終身雇用でも年功序列ではなく、実力を評価しても欧米型の成果主義ではない。その独特な体制が、社員が辞めない会社をつくりあげ、無印良品の強さをもたらしているのだ。
『無印良品の、人の育て方』は、無印良品の人材育成の具体的な方法を明かした一冊であり、上記で説明した2つのことが下敷きとなって組み立てられている。だから、おそらく単純に無印良品で実践しているシステムをそのまま導入しようとしても、そう簡単にはうまくいかないだろう。
しかし、社員をどのような存在であると考えるか、どのようにコミュニケーションすべきか、社員に当事者意識を持ってもらうにはどうすればいいかなど、参考になる点はたくさんある。
無印良品の働きやすさについては、インターネットでも「厳しいけれど、雰囲気がいい」など好評価の声が見受けられる。経営陣や管理職、上司の立場にいる人たちは、「なるほど」と思わせられる要素が満載であるはずだ。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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