年々、日本人にとっても身近になってきている英語。それなりに自信があるという人も徐々に増えてきていると思いますが、私たち日本人がやりがちな英語の失敗があるというのをご存じでしょうか。
大学で長年英語を教えていて「わかりやすい!」と学生に人気の国学院大学文学部の山西治男教授によると、特に次の3つが日本人に多い失敗なのだそうです。
誰がやるの?
例えば、上司と打ち合わせをしていて、新たに何かを始めるということになったとき「自分がやりたい! やります!」とやる気をみせるつもりで「Do it!」などと言ってしまったら、上司が怒り出すかもしれません。
というのも、「Do it.」は、相手に向かって「やれ!」と命令する言葉。上司に向かって、「おまえがやれ!」と言ってしまうことになるのです。
英語では、たとえその場に2人しかいないとしても、自分のことを言う時にはI、相手のことを言う時にはYouを絶対に抜かしてはいけません! でないと相手への命令になり、相手を不愉快にさせてしまうかもしれませんので、気をつけてください!
あなたはテロリスト!?
海外でバスに乗っていて、降りようと思っていたバス停に着いたのだけど、車内が混雑していてドアに近づけない!そんなとき、あせって「Get off!」なんて叫んだら大変!車内が凍りついてしまうかも。
「Get off!」は「降りろ!」という命令表現です。先ほども言ったように、英語では、誰がやるのか、誰がやりたいのか、ちゃんと言わないといけません。自分のことを言う時も、しっかりIを言わないといけないのです。
どんなに焦っていてもIは忘れずに!「降りろ!」では、下手をしたらテロリストとまちがえられかねません。
ちょっとヘンな英語?
「明日、雨だね」と言いたくて直訳して、Tomorrow will rain.と言ったら、ネイティブは混乱してしまうでしょう。というのも、この文章には、「誰が」が抜けているから。とはいっても、雨を誰が降らせるかなんてわかりませんよね。そんな時には「it」をとりあえず代わりに立てます。It will rain tomorrow.と言えば大丈夫。
とにかく「誰が」をハッキリさせるのが英語です。これを押さえるだけでも大分英語のコミュニケーションがうまくいくようになります。
このような、英語を話す際に絶対におさえていきたいポイントをわかりやすく解説した本が、山西治男氏の新刊『英語がほとんど話せない人でも1カ月でそこそこ話せるようになる本』(アスコム/刊)。フルカラーでイラストもたっぷりと、気軽に読める工夫がされていますので、英語にブランクがある方も、英語が苦手という方もチェックしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。