「仕事で英語が話せない」
「フレーズを覚えてもとっさに出てこない」
「何から覚えればいいのかわからない」
ビジネスでの必要や将来への備えとして英語を身につけようとする人は多いが、なかなか思うように進まないケースも少なくない。
英語にまつわるこんな疑問について、「苦手を無理して克服する必要はありません。実は、英語が苦手な人の方が、効率よく、実践的な英会話力を身につけるケースも少なくないんです。苦手なら苦手なりにコツを押さえてしまえばいいんです」とアドバイスを送るのは、30年以上日本で日本人に英語を教え続けている超ベテラン英語講師であり、400万部を超えるベストセラー著者でもあるデイビッド・セイン先生。
覚える英語を限定する
「使う英語しか覚えない、と決めましょう。日本語もそうですが、仕事で使うフレーズは、ある程度決まっています。それだけ覚えればなんとかなりますよ」
例えば、デイビッド・セイン先生の著書『勉強時間は取れませんが誰にでもちゃんと伝わるビジネス英語を教えてください』(アスコム刊)では、よくあるシーン別に4つずつ、よく使うフレーズを厳選して紹介している。
例えば、
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あいにく在庫を切らしておりまして。
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一度持ち帰らせてください。
Let me take this back and look it over.
お電話番号をいただけますか?
Could I have your number?
予定通りに進んでいる?
Is everything on schedule.
という感じだ。「覚えるものが多すぎて挫折する!」という人は、まずはこれらから覚えてみると、学習のとっかかりになるはずだ。
英語のレベルを限定する
「ビジネスで使う英語も、基本中学レベルで通用します」 というセイン先生。
文法も構造も、中学英語レベルでとりあえずOK。最近では、英語でコミュニケーションする相手は、ネイティブだけでなく、ノンネイティブが増えている。だから、かならずしも流ちょうな英語を話せる必要はなく、むしろシンプルで平易な英語の方が、ちゃんと伝わりやすいのだという。無理して難しい英語を使う必要はないのだ。
覚えた英語を使いまわす
「英語はツールですから、使えば使うほど上達します」
英語上達の近道は、覚えたらどんどん使う、ということにあるそうだ。英語を使うことに慣れれば自信がつき、英語に対する恐怖感が消え、英語が自然に使えるようになる。とにかく、必要最低限のフレーズを覚えて使いまわす、これを心がけよう。
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『勉強時間は取れませんが誰にでもちゃんと伝わるビジネス英語を教えてください』では、デイビッド・セイン先生が厳選した仕事で使える必要最小限のリアルなフレーズを紹介している。
一から全部覚えるのではなく、自分が実際に使う必要最小限の英語を覚えることからはじめると、英語への苦手意識払しょくに役立ってくれるはずだ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。