あと1カ月半で新年度、新入社員として新たな一歩を踏み出そうとしている学生も多いだろう。ただ、「仕事は人間関係で決める」といっても過言ではなく、職場の人たちとのコミュニケーションは円滑に仕事を進めていく上でとても重要なこと。
また、人間関係がうまくいかず、悩みを持っている先輩社員も多い。
ちょっとした不注意や言わなくていいことを言ってしまって気まずい状況に追い込まれる。困った人の言動に振り回される。そういった状況をうまく対処するにはどうしたらいいのだろうか。
そんなときに読んでおきたい一冊が『大人の当たり前メソッド』(石原壮一郎/著、成美堂出版/刊)だ。大人として身に付けておきたい、大人をやっていく上で欠かせない社会の荒波を生き抜く超実践的ルール&マナーである「大人の当たり前メソッド」を紹介している。
馬が合わない人と同じ部署になったときのやり過ごし方
例えば、将来、馬が合わない同期が異動で同じ部署にやってきたとしよう。いつも明らかにバカにしている口調で話してくるし、こっちはこっちで、ふてくされた対応しかできないので、いちいち険悪な雰囲気になるはずだ。
そんなときに、大人メソッドではどうするのだろうか。
それは、同じ土俵で勝負するのではなく、不愉快な態度や言動を「しょうがねえヤツだ」と寛大に許して、そんな自分に満足しよう。勝手に許す側になることで、結局はその嫌いな人に振りまわされている状況から抜け出すのだ。
LINEの返信が遅いといわれたときの対処法
職場の人とLINEで連絡を取り合うこともある。ところが、急ぎの件でもないのに、LINEの返信が遅れると、せっかちな先輩が「どうしてすぐ返さないんだ」と文句を言われてしまう。
大人メソッドでは、軽い調子で「すいませーん、移動中だったのでー」と笑ってスルーして、そういうヤツだと思わせておけば十分だという。LINEの既読問題は多くの人を悩ませている。しかし、すぐに返せないことがあるのはお互いさま。悪びれずに笑ってスルーして、「すぐ返信せず、平気でしばらくほうっておくヤツ」と思わせておけばいいのだ。
仕事をしている以上、人間関係で悩むことは多々ある。新入社員でも、先輩になっても同じだ。本書で紹介されているようなシチュエーションに直面したとき、「大人メソッド」を試してみてはどうだろう。
ただし、そのまま言ってしまうと相手を怒らせてしまうこともあるかもしれないので、その場の空気や相手の性格を考慮することは忘れないようにしたい。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。