「ブラック企業アナリスト」としてテレビ番組『さんまのホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)でもお馴染みの、人事戦略/採用コンサルタント・新田龍。計100社以上の人事/採用戦略に携わり、面接官に対するトレーニングも行ういっぽう、過去1万人以上の学生の就職支援を行い、主宰するプライベートセミナー受講者の第一志望内定率は90%以上を誇る、まさに「就活のプロ」が、”我が子を第一志望企業へ内定させる方法」を伝授する。
<目次>
(1)新卒採用市場の最新動向
(2)30年前の就活との、大きな違いとは?
(3)就活前に知っておきたい「面接官の本音」
(4)これだけはやってはいけない! 3つのNGポイント
では最後に、親として就活生にどのようなサポートができるのか考察していこう。昨今は就活サポートにまつわるサービスが、大学側、民間問わず多々リリースされているので、適宜利用するのもよいだろう。しかし、親だから、家庭だからこそできるサポートは確実に存在する。具体的には次の5点を挙げて説明していきたい。
(1)「自己分析」のサポートをおこなう
自己分析とは、文字通り自分自身の過去の行動などから、強みや価値観などを導きだす選考準備である。ただ、自分だけで考えようとしても煮詰まってしまうことが多いのだ。そんなとき、親の視点や大いに役立つ。具体的には次のようなことができるだろう。
・長所探しの手伝い
お子様の話を聞きながら、長所や、仕事で生かせる能力を見つける手伝いをすること。幼いころの出来事を話しながら、本人が忘れたり、気付かずにいる長所を探すヒントを与えてあげると、前向きに自己分析を進めることができる。
・仕事に必要な能力を教える
仕事には正解がなく、働くことには責任があり、人付き合いの範囲が広がるなど、お子様はこれまでの生活とは違った能力を発揮しなければならない。実際、仕事にはどんな能力が必要で、お子様の長所にはどんな仕事が結び付くのかアドバイスを。
・合う会社を見極める
お子様の性格が、志望している会社の社風になじむかどうかのヒントを与えたい。知人のネットワークなどで確認したり、「OB・OG訪問」や「業界セミナー」などに行くように、さりげなく助言して頂くと良い。
(2)普段からの「正しい日本語」と「対人印象」指導
面接初期段階では、第一印象で判断される部分が大きい。些細な言葉遣いや、身だしなみで気になる点(髪型、清潔感など)は注意して、「ビジネスレベル」を意識させてやって頂きたい。