昆虫食とは、ハチの幼虫、イナゴ、コオリギなど、昆虫を食べることを指す。食材としては幼虫や蛹(さなぎ)が比較的多く用いられるが、成虫や卵も対象とされる。先史時代から人類は昆虫を食べ、現在もアジア、中南米、アフリカなどで一般的な食品として昆虫を食べている。
昆虫食は、人間以外の霊長類を含む多くの動物に広く見られ、アリクイ、センザンコウなど、昆虫食が専門の動物だけでなく、キツネ、タヌキなどの雑食性の動物においても見られる。昆虫は動物性タンパク質が豊富であり、牛肉や豚肉に代わる食べ物としても期待されており、国連食糧農業機関(FAO)は、食糧危機の解決策として昆虫食を推奨している。また、世界経済フォーラム(WEF)も代替タンパク源として注目する報告書を発表している。