(ダイヤモンド社)
前回の宿題です。
「相場では特別な情報って、あるんでしょうか?」
答えを出す前に、どうして多くの投資家が「情報! 情報!」って、情報、それも特別な情報をほしがるのでしょうか?
この「Business Journal」の担当者も、「岡本さん、特別な情報を発信しているサイトとか、よく見る情報サイトを書いてくださいよ」と迫ってきますし(笑)、どうして、皆さん、情報、情報って騒ぐのでしょうか?
確かに情報は大切です。しかし、情報って、しょせんは「他人からもらうもの」です。「他人から恵んでもらうもの」です。単に情報をほしがるだけでは、そこには自分はありません。他人に依存する自分がいるだけです。
でも、百発百中の特別な情報があると信じている人もいるんでしょう。信じていないにしても、「都市伝説的に信じたほうが面白い」とか、「好奇心がうずくから、そういう情報が存在してほしい」という気持ちもあるのでしょう。
でも、よく考えてください。
厳しい言い方をしますが、そんな特別な情報をもらえるほど、皆さんはお偉いのですか? 選ばれた人間なんですか?(笑)
では、偉ければ、もしくはお金を出せば特別な情報がもらえるのか?
明日の株相場は誰にもわからない
これもよく考えてください。
株価が明日上がるか、下がるか、どれだけ上がるか、下がるかがわかる人っていますか? 明日のことがわかる人がいれば、特別な情報もあり得ましょうが、そんな人ってこの世にいますか? 誰も明日のことはわかりません。この事実を否定できる人はいないと思います。
恐らく、特別な情報があると信じている(信じたい)方は、
(1)自分で考えて判断したくない(面倒だ、責任を取りたくないとの理由で)
(2)汗をかくのは他人で、自分は楽をして儲けたい
という潜在意識があるはずです。
ところで、「楽をして◯◯したい」というと、世の中では「楽をして儲けたい」「楽をしてダイエットしたい(やせたい)」が代表例でしょうか。