
株で成功するための特別な情報?より大切な8:2の法則
株式専門紙記者を皮切りに、証券人生30年の経済ライター・岡本昌巳。ブログ「今日の岡本」はほぼアルコールネタで埋め尽くされているが、独自理論に基づく株式相場の流れを重視した銘柄発掘力は群を抜くと評判。そんな岡本氏が、相場師が知っておくべき“常識”を指南する。「日経マネー」(日経BP社)と「ダイヤモンドZAi」
(ダイヤモンド社)
前回の宿題です。
「相場では特別な情報って、あるんでしょうか?」
答えを出す前に、どうして多くの投資家が「情報! 情報!」って、情報、それも特別な情報をほしがるのでしょうか?
この「Business Journal」の担当者も、「岡本さん、特別な情報を発信しているサイトとか、よく見る情報サイトを書いてくださいよ」と迫ってきますし(笑)、どうして、皆さん、情報、情報って騒ぐのでしょうか?
確かに情報は大切です。しかし、情報って、しょせんは「他人からもらうもの」です。「他人から恵んでもらうもの」です。単に情報をほしがるだけでは、そこには自分はありません。他人に依存する自分がいるだけです。
でも、百発百中の特別な情報があると信じている人もいるんでしょう。信じていないにしても、「都市伝説的に信じたほうが面白い」とか、「好奇心がうずくから、そういう情報が存在してほしい」という気持ちもあるのでしょう。
でも、よく考えてください。
厳しい言い方をしますが、そんな特別な情報をもらえるほど、皆さんはお偉いのですか? 選ばれた人間なんですか?(笑)
では、偉ければ、もしくはお金を出せば特別な情報がもらえるのか?
明日の株相場は誰にもわからない
これもよく考えてください。
株価が明日上がるか、下がるか、どれだけ上がるか、下がるかがわかる人っていますか? 明日のことがわかる人がいれば、特別な情報もあり得ましょうが、そんな人ってこの世にいますか? 誰も明日のことはわかりません。この事実を否定できる人はいないと思います。
恐らく、特別な情報があると信じている(信じたい)方は、
(1)自分で考えて判断したくない(面倒だ、責任を取りたくないとの理由で)
(2)汗をかくのは他人で、自分は楽をして儲けたい
という潜在意識があるはずです。
ところで、「楽をして◯◯したい」というと、世の中では「楽をして儲けたい」「楽をしてダイエットしたい(やせたい)」が代表例でしょうか。
関連記事
成長企業の株価は、相場全体低迷でも下がる可能性は低い?
株相場を制したければ、チャート、日経平均はこう読め!
「業績が伸びる企業=株価は上がる」に潜むワナ
株では成功体験を捨て、親切な先生=市場に素直に従え!
イロハのイ、ネット証券は現物取引口座から始めるべし!