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英国ロイヤルベビー誕生、日本にも波及する経済効果の実態〜一部商品にブームの兆しも

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英国王室のバッキンガム宮殿(「Wikipedia」より/Diliff)
 英国王室のウィリアム王子・キャサリン妃夫妻に、第一子となる男児、ジョージ・アレクサンダー・ルイ王子が誕生し、英国中が祝賀ムードに沸き返った。

 ロイヤルベビー誕生を祝う商品は、定番ともいえる記念の陶器プレートから幼児用便器、男の子を意味する青いクリーム入りドーナツなどさまざま。緊縮策で冷え込む英国経済に対する波及効果は、短期的には5億2000万ポンド(約790億円)と経済アナリストは試算している。

 日本でも百貨店が英国王室関連の商品の販売を始め、ロイヤルベビー商戦が大いに盛り上がった。高島屋日本橋店(東京)にある王室御用達の英老舗陶磁器メーカー、ロイヤルクラウンダービーでは、動物の形をした置物や皿、カップなど数量限定の記念商品9種類の予約受け付けを6月28日から始めた。ロイヤルベビーの名前を焼き込んだ皿などが特に人気で、7月1日から王子が誕生した7月22日までの売上高は、予約分を除いて前年同期比2.6倍となった。

 三越の日本橋本店(東京)と名古屋三越栄店(愛知)は、英国の高級百貨店・ハロッズの紅茶やジャムを揃えた売り場で、ハロッズが製作した「ウィリアム王子夫妻の第1子」を意味する英語のロゴが入った数量限定のマグカップ(5250円)と皿(6825円)を販売した。

●テレビ放映が火付け役に

 最大の人気商品は、赤ちゃんが初めて披露された際にウィリアム王子がジョージ王子を運んでいたベビーシートだろう。軽々と運び、簡単に後部座席に装着するシーンが全世界に放映され、注目度が高まった。

 このベビーシートは、欧州老舗ブランド、ブライタックス・レーマーの「ベビーセーフプラス」というモデル。ブライタックスは1939年に英国で創業。英国のママたちに人気のチャイルドケアのブランドである。レーマーは71年にドイツで創業したチャイルドシート専業メーカー。ブライタックス・レーマーは両社の兄弟ブランドだ。簡単に車のシートなどから取り外せ、室内ではベビーラックとして使えるので、眠った赤ちゃんを起こす心配なく移動できる。

 7月28日付東京新聞によれば、正規輸入代理店の伊藤忠リーテイルリンク(東京)は同じ製品の販売を終了したが、販売中の上位機種「ベビーセーフプレミアムSHR2」(3万4650円)には、新王子のお披露目直後から小売店の問い合わせが相次いでいるという。

 ベビー用品のレンタルサイト、ベビーフレンドでは、ロイヤルベビーが使っていたものと同じベビーシートをレンタルしている。レンタル期間は15日から1年の間。料金は15日で5500円からだ。

 もう1つ目を引いたのは、白いおくるみ。ウィリアム王子夫妻が使用する様子がテレビ中継で流れると、「どこのブランドの商品か?」と話題になった。

 英紙によると、このおくるみは米ニューヨークのエイデン・アンド・アネイの商品で、約15ポンド(約2350円)。2004年にオーストラリア出身のレーガン・モヤ・ジョーンズ氏が、長女(アネイ)が誕生した時に立ち上げたブランドだ。オーストラリアではモリスンコットンのおくるみが育児の必需品だが、米国になかったことから自分でつくったのだという。

 洗えば洗うほど柔らかくなる肌触りが特徴の同社のおくるみは、口コミやママブログ、雑誌などで話題になり、数々の優秀ベビー用品賞を受賞。ジュリア・ロバーツ、ジェシカ・アルバなどのハリウッドセレブ愛用のブランドとなった。

 出産前に購入したベビーカーは、バガブーの「カメレオン3」(約13万)といわれている。キャサリン妃が同社の青いベビーカーを購入したと英紙が4月に報道した後、東京都内の大手百貨店で、同社製ベビーカーの売り上げが20%増えた。

 バガブーのベビーカーは1999年にオランダ・アムステルダムで生まれ、2009年10月に世界各国で売り出された。英歌手のエルトン・ジョンや女優のシエナ・ミラーなどの著名人が愛用していることで知られている。

 日本のセレブの間では、ブライタックス・レーマーのベビーシート、エイデン・アンド・アネイのおくるみ、バガブーのベビーカーが、ロイヤルベビーにあやかる“赤ちゃんグッズの三点セット”としてブームの兆しをみせている。
(文=編集部)