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ソニー、PS4にVita好調はゲーム復活への突破口となるか?ヒットタイトルも続出

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「Thinkstock」より
 11月15日、ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)より、最新の据え置き型ゲーム機・PlayStation 4(以下、PS4)が北米で発売となった。販売台数は発売後24時間で100万台を突破し、全世界での予約台数も好調に伸びているという。2006年11月に発売したPlayStation 3(以下、PS3)に比べて約100ドル価格を抑えたこと、ソーシャルメディアとの連携機能やリアルタイムでの動画配信といった新しいコンテンツの提供を可能とする高性能ぶりが好調の理由として考えられている。

 11月29日には欧州でも販売をスタートしており、こちらでもクリスマスシーズンを前に売り切れが続出。かなり早い段階で予約をしていない限り、年内購入は非常に難しくなっている。また、韓国や台湾では12月17日〜18日に発売を予定。日本での発売は「国内向けソフトのラインナップが充実してから」と、海外よりやや遅れて14年2月22日となっている。

 発表当初は「日本だけ遅すぎる」と反発の声も強く上がったが、ソフトのラインナップ不足は出足の伸び悩みにもつながる。SCEはこうした事態を避けるため、PS4を安定して供給することを期して発売時期の選定には慎重な姿勢を取ったようだ。

●新たなユーザー層の獲得を狙った展開

 一方、11月14日には新たなハードとしてPlayStation Vita TVが登場。携帯ゲーム機・PlayStation Vita(以下、PS Vita)のソフトをテレビの大画面で遊べるようになるほか、ビデオ配信や音楽再生など、テレビを通じてさまざまなサービスを利用できるセットトップボックスのような機能を備えたモデルといえる。

 スマートフォンとそう変わらないスリムでコンパクトな製品サイズを実現し、価格も9954円と手ごろになった。PS3のワイヤレスコントローラをそのまま利用できるのも据え置き型で遊ぶユーザーにはうれしいポイントだ。携帯機と比べるとやや画質が粗くなるが、初週の販売台数は4万台を超えており「ゲームを大画面で遊びたい」という顧客層へのアプローチにつながった。

 メモリーカードの入れ替えやオンライン上にセーブデータを保存できるPlayStation Plusを利用すれば、家では大画面のテレビで遊び、移動中や外では携帯機といった遊び方にも対応。このサービスにはセーブデータの保存だけでなく、100タイトル以上のゲームを無料で楽しめるフリープレイや、加入者向けの割引や先行体験といったコンテンツも用意されている。料金は1カ月500円からとなっており、端末購入者や新規ユーザーには15日〜最大3カ月の無料期間もあるので、じっくりコンテンツを利用してから継続するか判断できる。

 こうした中、フリープレイのタイトルに女性ユーザー向けの恋愛アドベンチャー、いわゆる「乙女ゲーム」が多数登場。12月にはアニメ化も果たした人気タイトル『薄桜鬼』『AMNESIA』とPS Vita本体がセットになったパッケージも発売となる。女性ユーザーの中には「PlayStation Portable(以下、PSP)で十分」という層や、普段はあまりゲームをしないユーザーも少なくない。しかし、より大きく、美しい画面でゲームを楽しみたいという層も徐々に増えつつある。ネックとなるのは、スマートフォンなどの高品質な画質とPSPの画面では、もはや比較にならないほど差が激しいことだ。

●ユーザーとメーカーが一緒にタイトルを盛り上げる施策も

 さらに10月10日には、はっきりと体感できるほどの軽量化を実現した新型PS Vitaも発売。押しにくかったボタン部分にも改良が加えられ、鮮やかでポップなカラーが追加となっている。軽量化に伴い有機ELから液晶ディスプレイに切り替わっているが、色合いなどに違いは見られるものの、ゲームのプレイに大きな差は感じないはずだ。

 また6月27日に発売した『討鬼伝』や、11月14日に発売した『ゴッドイーター2』といった友人同士でマルチプレイを楽しめるアクションゲームは、それぞれ50万本に届くかというヒット作品になっている。この2作品はPSP向けにも同時発売しているが、売れ行きはPS Vita向けのほうが倍以上と大きな差がついた。特に『ゴッドイーター2』の発売週におけるPS Vitaの週間販売数は、ライバル機種である任天堂のニンテンドー3DSを大きく上回る結果になった。