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大手携帯各社が新料金プラン発表、なぜ評価二分&共通の特徴?注目高まる格安スマホ

文=佐野正弘/ITライター
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 直近の事例として、ビッグローブが7月より提供を開始した「BIGLOBEスマホ」を見てみると、データ通信容量上限が7GBの料金プラン「BIGLOBE LTE・3Gスタンダードプラン」は、音声通話は従来通り30秒20円の従量制だがLTEによる高速通信が利用できる。しかもスマートフォン端末「AQUOS PHONE SH90B」とのセットで2年間月額6566円(アシストパックB、ベーシックコースの月額基本料込み)で利用可能だ。

 さらに手元の端末を利用するのであれば、契約はSIMカードだけで済むので、月額4690円で利用できる計算となる。同じネットワークを使用するNTTドコモの新料金プランで、7GBの容量を利用する場合(カケホーダイプラン、spモード、データMパック、追加容量2GB分で合計10000円)と比べると、料金は半額以下だ。

 また、通話もデータ通信もあまりせず、機能や端末にもこだわらないという価格重視のユーザーであれば、ネットワークが3Gのみ、かつ端末スペックも低くなるが、安価に購入できる格安スマホが増えてきているので、それらを選んだほうがお得になるだろう。月額1900円で利用できる新しい「イオンスマホ」などはその代表例といえるし、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店が格安スマホの販売に積極的に乗り出したことで、選択肢も確実に増えている。

 もちろんMVNOのサービスを利用する場合は、既存キャリアでは考慮する必要のない、さまざまなデメリットが存在することを忘れてはならない。具体的には、端末の選択が少ない上に購入時の割引がほとんどないこと、アプリ購入にキャリア決済が使えないこと、サポートが電話やウェブのみという不便さ、そして店頭で直接契約ができず商品をすぐ受け取れない場合があることなどだ。

 だがそうした問題を解決できる、あるいは受け入れられるのであれば、既存キャリア以外にも多くの選択肢ができたことは大きな変化でもある。それだけに今後、「高い知識を持つデータ通信のヘビーユーザー」「スペックを問わない価格重視ユーザー」など、ニッチではあるが一定数存在するユーザーが、既存キャリアからMVNOのサービスに移行していく可能性は、大いに考えられそうだ。
(文=佐野正弘/ITライター)

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