あなたは今、自分の貯金残高に満足していますか?
人並みには稼いでいるはずだし、それほどムダ遣いしているわけでもない。なのに貯金残高はいっこうに増えない。将来に対して漠然とした不安を抱き「まずは家計簿でもつけようかな」と思っているなら、少し考え直したほうがいいかもしれません。
『お金に困らなくなる黄金の法則』(河出書房新社/刊)の著者であり、ファイナンシャルプランナーでもある長尾義弘さんは「家計簿をつけたとしても、お金の管理ができなければお金は貯まらない。むしろ家計簿をつけること自体に満足して、具体的な行動が何も伴わないほうが危険」と指摘します。
本書のなかで長尾さんは、「お金が貯まりにくい人」に特徴的な行動や習慣を挙げています。そして、それらの行動や習慣をひとつひとつ手放していくことが「お金に好かれる」ことにつながり、結果としてお金が貯まるようになるとも述べています。
では、どのような行動や習慣が貯金の妨げになるのでしょうか。
■感情のコントロールがヘタなため、気分でお金を使ってしまう
給料日の直後は気が大きくなって豪華なランチばかり食べてしまう。その結果、給料日前は懐がさびしくなり立ち食いそばの日々…という状況が毎月のように繰り返されます。
■お金を小さくくずし、使いやすい状態をキープしている
財布のなかに一万円札や五千円札しか残っていないと、少額の買い物には気がひけるものです。逆に小銭だけ入れている状態だと、つい余計な買い物をしてしまうことになります。
■財布がつねにパンパンにふくらんでいる
領収書やメモ、ポイントカードなどで財布がパンパンにふくらんでいる人は、えてしてお金の整理ができていないものです。
これらの悪習慣を断ち、お金に対する認識を根本的に変えるためには何から始めればいいのでしょうか。長尾氏は家計簿をつけるかわりに「4つの金額」を年に一度計算することをすすめています。
・年間の収入はどれだけあるのか?
・年間の支出はいくらか?
・借金(ローン)はいくら残っているのか?
・貯金はいくらあるのか?
これら4つの数字を計算することで、あなたの資産や負債がどれだけあるのか、つまり家計の余裕度がどれほどかが見えてきます。そして、資産と負債との差し引き額である「余裕資金」を把握することで、貯蓄や投資の計画を立てられるようにもなるのです。
それは結果として、お金に対する意識の持ちようを変えることにつながります。
本書では、お金をムダに使わないため、あるいは、お金を無理なく貯めるための工夫や仕組みがふんだんに紹介されています。
長尾氏が本書で繰り返し説いているのは「お金のことを考えるようになれば、自然とお金に関する情報が集まってくるようになる」ということ。本書を手に取り、お金に目を向け、おトクな情報を手に入れることで、「お金に好かれる」人へと一歩近づけるはずです。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。