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ローソンを苦しめる新浪元社長の「虚言的」経営計画…中国1万店目標も、現状たった750店

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ローソンの店舗(撮影=編集部)

 ローソンは7月19日、中国進出20周年の記念式典を上海市内の1号店で開いた。式典には玉塚元一会長、竹増貞信社長や中国の現地法人の関係者ら100人が出席した。

 ローソンは1996年7月、日本のコンビニエンスストアチェーンとして初めて中国に進出した“先発組”だが、出店数は2016年6月末時点で、上海や北京など5都市750店にとどまる。海外全体でも、フィリピン、インドネシア、タイなど5カ国に865店のみで、中国を除くと115店だけである。セブン-イレブン、ファミリーマートに大きく水を開けられている。

中国は20年までに2000~3000店を目指す

 玉塚氏は「この20年間を糧に、中国での成長を加速させたい」と述べた。

 上海を中心に地域を拡大し、20年までに中国で2000~3000店規模の展開を目指しているが、新浪剛史氏が社長の時代から大風呂敷を広げてきた苦い過去がある。

 当初、ローソンは合弁方式で中国市場に進出したが、12年に100%子会社の現地法人を設立し、全体を統括するかたちに切り替えた。

 20年までに海外で3000~5000店を出店する計画だが、これが達成できたとしても出遅れはかなり深刻だ。

新浪前社長の白髪一万丈

 ローソンの12年10月3日の決算会見で新浪氏は「2020年までに1万店に拡大する計画は変えない」と強気の発言をしていたが、流通業界では当時から「新浪さんが数字を言い出したら、マルを1つ、2つ減らして考えたほうがいい」と言われていた。実際、その通りの展開だった。

 1996年から事業を開始しているのに、12年8月末時点でのローソンの中国での出店数は、上海、重慶、大連の3都市で393店舗にすぎなかった。

 16年間で393店しか展開できていないのに、その後の8年間で9607店出すと言っていたのだ。1年で1200店ずつ出店するペースで、素人が考えても不可能である。「なぜ決算発表という公式の場で、こうした大ボラを吹くのか」などと大きな話題となった。

 新浪氏がローソンを去り、件の発言から約4年たったが、出店数は357店増えただけだ。新浪氏の発言は完全に嘘だったことが白日の下にさらされてしまった。

 ローソンは、日系のコンビニの中で中国市場開拓の先駆者だ。中国の国営商業集団、華聯有限公司と合弁で上海華聯羅森有限公司(上海ローソン)を設立、96年7月に上海ローソンの1号店を開店した。