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近くにイオンモール開店でトドメ…百貨店、怒涛の閉店ラッシュで地方から消滅の危機

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イトーヨーカドー店舗(「Wikipedia」より/ITA-ATU

 地方の文化も含め商業の要となってきた百貨店が、軒並み閉鎖に追い込まれている。

 主だったところで、三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越伊勢丹が運営する三越千葉店(千葉県千葉市)は、2017年3月20日に閉店予定。同じ千葉では今年11月に千葉パルコが閉店。セブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下のそごう・西武が運営する西武春日部店(埼玉県春日部市)は今年2月閉店。西武旭川店(北海道旭川市)、そごう柏店(千葉県柏市)が同9月30日で閉店、西武筑波店(茨城県つくば市)と西武八尾店(大阪府八尾市)は17年2月末で閉店。

 これらはほんの一部だ。百貨店ではないがスーパーのイトーヨーカドーは来年2月までに20店舗近くを閉鎖する予定。

西武旭川店


 まずは西武旭川店の閉鎖。

「10数年前から年間100万人以上が訪れる旭山動物園の賑わいで観光客は増加しているのに、なぜなのか。40年以上にわたり市民から親しまれてきた西武の撤退は、市民や市商店街にも大きなショックです」(地元商店街関係者)

 西武旭川駅前店はピーク時の年間売上が268億円あったが15年には107億4500万円にまで落ち込んだ。落ち込み理由は何か。

「人口減もあるが、駅前に昨年新たなイオンモール旭川店が出店したことが撤退の引き金になった」(同)

 しかし、人口減といえど約2万人。駅周辺には“そこそこの人出”はあったという。それでも、売り上げが激減したとすれば、消費者の財布の紐が堅いのだ。

「一部の物価がジワジワ上がっているが、大企業を除き給与はほとんど上がらないのでおのずと消費に歯止めがかかる。新しくできたイオンに行く人は、西武には行かなくなる。それと、本当にいいものは札幌まで行って購入する」(旭川市民)

西武筑波店


 人口減の旭川市に対し、西武筑波店のあるつくば市は10年前より3.1万人も人口増。しかし、同店の売上はピーク時の約250億円(1991年)から、15年には半減し128億円。なぜか。

 LALAガーデンつくば(04年)、イーアスつくば(08年)、コストコつくば倉庫店(13年)、イオンモールつくば(13年)と競合店が相次いで出店したという要因も大きい。

「決定打は05年、秋葉原まで45分でいけるつくばエクスプレスが開業、西武などに足を向けていたシニア富裕層が東京に流出した。加えてネット通販が普及し、それがつくばの百貨店を追い詰めたともいわれる」(市商業関係者)