ポケモンGO、ミドル世代がいまだに飽きずにやり続ける謎…若者は飽きて大幅減
2016年を語る上で外すことのできないメガヒットコンテンツといえば、スマートフォン(スマホ)向けゲームアプリ「ポケモンGO」だろう。配信開始から最初の1カ月でもっともダウンロードされたモバイルゲームなど、5つの項目でギネス記録を獲得したというニュースは記憶に新しい。
それだけではなく、“ポケノミクス”とも呼ばれる経済効果で、開発に直接的にかかわっていないとはいえ任天堂の株価が高騰し、ディー・エヌ・エーや第一屋製パンなどの関連銘柄の株価も上昇。このムーブメントに乗るかたちで、スマホ用モバイルバッテリーの売上が急増するなど各企業にも好影響を与えた。
その他、健康面への良い点などさまざまなことが話題になっていたが、国内で配信が開始された7月には900万に近いアクティブユーザーがいるとされてきたそのブームに陰りが見え始めている、という声もしばしば聞こえる。
数字で見ても、マーケティングリサーチに関する情報サイト、マーケティングリサーチキャンプによると、20代スマホユーザーの「ポケモンGO」の7月利用率60.70%に対し、11月中旬時点では29.90%と半減している。やはり「ポケモンGO」は一過性のブームだったのだろうか。立教大学の有馬賢治教授に話を伺った。
ミドル世代の「ポケモンGO」使用率は微減
「確かに幅広いブームは一段落した印象があります。特に若者世代では、ゲームマニア中心に定着しましたが、現在では初期ほどの盛り上がりは見られません。それはモバイルゲームと日常的に接する機会が多い若者は、『ポケモンGO』を複数あるゲームのひとつにすぎないという捉え方をしているからかもしれません。ですが、ミドル世代にとってはその限りではないのでは、と私は感じています」
11月23日から1週間行われた感謝祭期間中は、若者が比較的少ないサラリーマンの街、錦糸町に多くの人が集まり大変な盛り上がりを見せた。同調査によると、40代スマホユーザーの「ポケモンGO」の7月利用率は33.6%で11月中旬時点が19.70%、30代にいたっては25.5%に対し23%と微減にすぎない。これはなぜなのだろうか。