これから3月にかけて、賃貸住宅業界は1年で最も忙しい時期となりますが、同時に引っ越しもピークを迎えます。
引っ越しを経験したことのある方はわかると思いますが、引っ越し業者によって料金はバラバラです。また、同じ引っ越し業者でも、時期、平日と休日、時間帯など、わずかな事情で金額は変わってきます。もちろん、サービスメニューによっても料金はかなり違います。たとえば、梱包から設置まですべてお任せのプランは、手間が掛からない分、料金は高めです。
筆者は、引っ越しの総回数は決して多くありませんが、2年間に3回の引っ越しをした経験があります。その際、前回利用した引っ越し業者に依頼しようとしましたが、見積もりを取ってみたら以前より割高だったため、ほかの業者にしたという経験があります。
引っ越し業者に頼む前の準備が重要
そこで今回は、賢い引っ越し業者の選び方について、筆者の経験と見聞から整理してみます。
(1)荷物を分類する
何も準備をせずに、いきなり引っ越し業者に見積もりを依頼してしまうと、引っ越し当日に、どの荷物を持っていくか悩んだり、逆に不要なものを新居に運んでしまったりと、苦労してしまうことになります。
まずは、新居に持っていくものと持っていかないものを区別しましょう。次に、持っていかないもののうち、処分するものと、譲ったり実家に持っていくものなどの区別をします。持っていくものと処分するものをリスト化しておくだけでも、見積もりを取る時から楽に進められます。
(2)少なくとも5社は相見積もりを取る
相見積もりとは、同業他社から同じ条件で見積もりを取ることをいいます。インターネットで検索すると、引っ越し業者の一括見積もりサイトがいくつかあるので、そういったサイトを利用して、複数の業者から見積もりを取りましょう。
その際に注意すべき点は、見積もり依頼する内容を各社に対して同じにしておくことです。同じにしておかないと正しく比較することができません。比較して条件のよい業者を3~5社選びます。