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「23年連続黒字」「10年以上離職率ゼロ」を達成した会社社長が教える経営手法

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■会社の成長は、社員のモチベーションが10割!

 企業の社長に「社員を大切にしているか?」と聞けば、10人中10人が「わが社は社員を大切にしています」と答えるだろう。だが、現実には多くの会社でリストラ、サービス残業、ハラスメントなどがはびこっている。

 口ではどう言っても、「お金こそが企業の存在価値であり、存続条件。そのためには社員に多少の負担を強いるのはしかたがない」というのが本音である証拠だ。

 しかし、建前ではなく本当に社員を大切にしている会社が、東京・西早稲田にある。

 最先端の研究・産業用レーザーや光学機器などの輸入、販売をしている「株式会社日本レーザー」という会社だ。

 驚くべきことにこの会社は「23年連続黒字」「10年以上離職率ゼロ」を実現している。

 2008年のリーマンショックや、その後の不況も乗り越えてこの数字を出せたのには理由がある。それは、社長が“ありえないレベル”で社員を大切にしてきたからだ。

 そして、「23年連続黒字」「10年以上離職率ゼロ」がどのように実現されたか、その方法を明かした書籍が『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』(近藤宣之著、ダイヤモンド社刊)だ。

 著者である日本レーザーの代表取締役社長・近藤宣之氏は、本書の冒頭で、

「『人を大切にする経営』の実践こそ、会社を再建・成長させる“たったひとつの方法”である」
「会社の発展は、社員のモチベーションが9割ではなく、10割」
「会社は、雇用を守るために存在する」

 と、自身の信念を述べている。

 業績が上げれば社員をケアできる、と考える経営者は多い。

 だが、本当に業績を上げたければ会社に貢献する社員を大切にすることを優先すべきだ。「会社に大切にされている」という実感があれば、どんな苦境に立たされても、社員は当事者意識を持って、会社の危機を乗り越える力を発揮してくれるからだ。

■社員のモチベーションを高める2つの方法

 社員のモチベーションを上げるためにはさまざまな方法があるだろう。

 給与アップ、福利厚生の充実、設備投資。どれもこれもお金と時間がかかるものばかりだ。しかし、お金も時間もかけずに社員のモチベーションを上げる方法が2つある。

 ひとつは、「社長の笑顔」だ。

 著者は、「良い報告は笑顔で聞く。トラブルなどの悪い報告は、もっと笑顔で聞く」と心に決めているという。なぜなら、「笑顔は、社長の仕事」であり、「笑顔は、社長の能力」だと考えているからだ。

 社長がしかめっ面をしていたら、社員は「話しかけてくるな」「近寄るな」というメッセージとして受け取るだろう。すると社員は萎縮し、社内全体の空気はよどむ。

 しかし、いつも笑顔で、声を荒らげることもなければ、会社の存続の危機にかかわる火種があっても、社員は臆することなく報告や相談ができる。また、会社をより良くさせるための進言も多くなり、成長が加速するのだ。

 ふたつ目は、「社長の声がけ」だ。

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