NEW
伊藤博敏「その裏に迫る」

小池都知事、ゼネコンにも完全屈服…豊洲で入札改革中止、軒並み落札率99%

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
小池百合子知事(田村翔/アフロスポーツ)

 東京都が11日に開札した豊洲市場追加工事は、これまで落札業者が決まらず不調だったのに、4工事とも落札された。

 不調だったのは、ゼネコンなど業者サイドが「反小池(百合子都知事)」で意思統一していたため。今回、小池氏は「入札改革」を諦めて業者の意向を優先した。小池氏の完敗である。

 都知事選で「緑の風」を吹き起こし、圧倒的な勝利を収めて東京都に乗り込んだ小池氏が、「1丁目1番地」と位置付けたのが豊洲市場の再調査だった。その結果、「盛り土なし」が発覚、石原慎太郎元知事や歴代市場長の責任も追及して、「安全安心」のために追加工事を行うことになった。

 ここでゼネコンは、工事を取りに行かないというサボタージュに出る。追加工事は、青果棟(5街区)、水産仲卸棟(6街区)、水産卸棟(7街区)のそれぞれに設けられた地下ピット室にコンクリートを敷き詰め、地下水管理システムを強化、換気設備を設置するもの。従って、各棟3工事で都合9件の入札となったが、9月末から入札を繰り返しているのに、これまで2件しか落札しなかった。

 本来、追加工事は建物を建設したゼネコンが責任を持つもの。青果棟は鹿島建設、水産仲卸棟は清水建設、水産卸棟は大成建設が、それぞれ土地造成から建物建設までを請け負っており、追加工事は仕様から構造まで知悉している各ゼネコンが受注して仕上げる。ところが取る気がないから流す。

「都の工事は、都の役人とゼネコンと都議が、調整しながらうまくやってきた。そこに乗り込んできた小池さんが、『しがらみを排除して改革する』という。では、『ご自由にどうぞ』となった。その結果の不調も仕方がない」(自民党都議会関係者)

 今年6月から導入された入札改革は、(1)予定価格の事後公表、(2)JV編成義務の撤廃、(3)1社入札の中止、などを柱としている。しかし、改革は豊洲で反故にされた。予定価格は事前公表に改められ、1社入札も認められた。そのため改革の眼目であった「予定価格の上限に合わせた99%以上の落札率(予定価格に対する落札額の割合)の抑制」は、見事に覆された。

 今回の4工事のうち3工事はゼネコン分。青果棟地下水管理システムは5億5978万円で鹿島建設(落札率99.9%)、水産卸棟地下水管理システムは5億9897万円で大成建設(99.7%)、そして水産仲卸棟地下水管理システムは5億5348万円で清水建設(100%)だった。

小池都知事、ゼネコンにも完全屈服…豊洲で入札改革中止、軒並み落札率99%のページです。ビジネスジャーナルは、連載、ゼネコン小池百合子豊洲市場の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!