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はれのひ、不適切会計の疑い…売上も資本金も虚偽の数字を公表

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成人式当日に営業しなかった、はれのひ八王子店(写真:日刊現代/アフロ)
 成人式の当日に新成人に悲劇をもたらした「はれのひ」の問題点が次々と浮上している。


 すでに従業員への給与未払いや着物メーカーへの支払い遅延が露呈しており、昨年閉鎖した店舗では、契約した客に対して「キャンセルはできない」と返金を拒否していたことも明らかになった。被害総額は2億円を超えるとみられており、詐欺罪での立件も現実味を帯びてきている。

 東京商工リサーチ情報本部情報部の原田三寛部長は、はれのひについて「夜逃げ同然」と糾弾する。急拡大していたはれのひの何が問題だったのか。消費者が気をつけるべきポイントはどこか。原田氏に聞いた。

売り上げ&資本金も噓だった、はれのひ


――はれのひの一連の騒動を、どう見ていますか。

原田三寛氏(以下、原田) はれのひの問題点は、偽りの数字を公表していたことです。ひとつめは資本金で、150万円なのに1000万円としていました。ふたつめは売り上げで、3億8000万円なのに4億8000万円としていました。それぞれ就職サイトなどで公表しています。

 はれのひは急拡大を試みて失敗しました。店舗は横浜市、八王子市、福岡市、つくば市以外にも、かつては横須賀市と柏市にもありました。出店を加速させたことで、当然ながら費用と人員が必要になります。そこで、信頼を得て従業員の採用や顧客獲得を有利に進めようと偽りの数字を公表していたとみられており、この点は非常に悪質性が高いです。

 また、はれのひは決算内容の修正も行っていました。ホームページでは順調な業績推移を装っていましたが、2016年9月期決算で1億5000万円の過年度決算の修正損を計上しており、営業利益は1億8000万円の赤字、最終利益も3億6000万円の赤字でした。最終赤字が膨らんだのは、過年度決算にかかわる修正損を1億5000万円計上したためです。

 内訳は、売上高の過大計上に関する修正損が4000万円、商品在庫の過大計上に関する修正が9000万円などです。無理な店舗展開などで活発になった資金需要に対応するため、売上高や商品在庫の過大計上で不適切な会計処理を行っていた可能性があります。

 つまり、過去の決算が不適切だったということです。資金調達のために関係者に提出する内容においても、同様に不適切だった可能性があります。

――はれのひは、業種分類上は何に該当しますか。

原田 日本標準産業分類に照らし合わせると、貸衣装業で呉服店ではありません。貸衣装業の特色は、商品となる着物などへの資金負担が大きいことです。そのため、資金繰りは金融機関からの借り入れに依存します。なかには代表者が会社に資金を貸しているケースもあります。バランスシートは資金が固定化し、負債比率も他業種より高くなっています。

 一方、新興勢力のはれのひは拡大のために好立地での出店が必要です。すでに閉鎖されたホームページでは、「2020年までに100店舗を目指す、上場する、海外進出する」とうたっていました。急激な拡大には資金が必要で、そこに無理があったといえます。

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