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はれのひ、不適切会計の疑い…売上も資本金も虚偽の数字を公表

構成=長井雄一朗/ライター
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てるみくらぶとの共通点&違いとは

――今は、貸衣装業全体が厳しい状況なのでしょうか。

原田 業界全体が厳しいわけではありません。ただし、新興勢力が急拡大するのは難しい業界です。在庫管理や減価償却が適切に行われ、決算内容もしっかりしているような老舗業者は安心です。親の世代から地域に密着して着実に商売をしている会社とはれのひは分けて考えるべきです。一方で、新興勢力が身の丈以上に拡大を図ると、はれのひのように無理が出るわけです。

――はれのひのサービス内容については、どう見ていますか。

原田 レンタルプランは10万円からで、比較的良心的な価格設定です。業界の特徴として、たとえば姉が「はれのひは良かったよ」と妹に紹介すると、妹の世代にも評判が伝播していきます。しかし、多少安かったり店舗がきれいだったりホームページがしっかりしていたり、というだけで安心してはいけません。その裏では、経営が大変なことになっている可能性もあるからです。

――同業他社からは風評被害を懸念する声も出ています。

原田 まさに風評被害だと思います。また、被害者がこれだけ多い以上、同じような問題が起きないとも限りません。

 前受金ビジネスという共通点から、はれのひをてるみくらぶと重ね合わせる見方もあります。ただし、てるみくらぶの場合は業界団体である日本旅行業協会(JATA)の弁済制度が整っていました。最終的に3.5%の弁済でしたが、旅行会社の場合は国土交通省の許認可が必要なため、弁済制度があります。しかし、貸衣装業の場合は国の許認可が不要なので、今回のようなケースの対応については業界としても検討する時期なのかもしれません。

――弁済制度もない現状で、被害に遭われた方や一般消費者はどうすればいいのでしょうか。

原田 悪質業者を見極めるのは難しいのが現実です。はれのひはホームページや就職サイトでも虚偽の数字を公表していたわけで、転職サイトのクチコミなどで実情を探るぐらいが限界だと思います。

 代金の1~2割を手付金として支払うのはいいと思います。しかし、過度な前払いは考えたほうがいいです。貸衣装業のなかには、1~2年前から過度な前受金を求める会社もあります。消費者は「レンタル料金が1000~2000円安い」という部分だけで判断するのではなく、そうした支払い条件もサービスのひとつと考えて判断すべきでしょう。

 たとえば、片方は2年前から全額入金を求め、片方は手付金を支払えばあとは1週間前やサービス提供時に全額入金すればいい。どちらが安心できる業者かは、慎重に判断しなければなりません。

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