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ライザップ、利益の「実態」…赤字企業買い漁りで膨らむリスク

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ライザップ(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 RIZAPグループは、なぜ、経営不振企業ばかり買収するのか。キーワードは“のれん代”だろう。のれん代とは、企業が買収するために支払った金額と、買収先の純資産の差額をいう。

 同社が採用している国際会計基準では、安く買収した場合、「負ののれん代」として、一括して利益に計上できる。つまり、RIZAPグループは、負ののれん代によって利益をかさ上げしてきたわけだ。

 2017年3月期の営業利益は102億円。このうちM&A(合併・買収)に伴う負ののれん代による利益は58億円で、実に営業利益の57%を占める。18年3月期でも、営業利益130億円のうち50億円超と推定されているため、4割近くになりそうだ。負ののれん代は利益を生み出す“会計マジック”なのだ。

 経営不振企業なら安く買え、負ののれん代が生まれる。だからこそ、RIZAPグループは業績の悪い、万年赤字の会社ばかり買い漁った。それによって、一時的に会計上は利益が出る。問題は、経営不振企業をピカピカの優良企業に生まれ変わらせることができるかどうかだ。買収した経営不振企業が水面下に沈みっぱなしでは、グループ全体の業績の足を引っ張ることになる。

 ジーンズショップ、ジーンズメイトの17年3~11月期の売上高は63億円。営業損益は4.7億円の赤字(前年同期は4.4億円の赤字)。18年3月通期は13カ月の変則決算となるが、5.5億円の営業赤字の見込みで、利益改善が早急な課題だ。

 ゲームソフトショップ、ワンダーコーポレーションの18年2月期の売上高は前期比1%減の731億円、営業損益は3億円の黒字(前年同期は4.7億円の赤字)、純損益は3.9億円の赤字(同11億円の赤字)だった。「いきなり!ステーキ」のフランチャイズ契約による業態転換が黒字に結び付くかどうかは大きなポイントになる。

 RIZAPグループは21年3月期に「連結売上高3000億円、営業利益350億円」の目標を掲げる。スポーツジムが堅調であることが前提だが、目標達成はひとえに買収した企業の業績回復にかかっている。

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