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新人研修で楽天カード勧誘ノルマ達成しないと…

楽天社員「社内流行語は『大事な点なので日本語で話します』」

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楽天社員「社内流行語は『大事な点なので日本語で話します』」の画像1楽天本社(「Wikipedia」より)
 日本最大の通販サイト・楽天市場をはじめ、オークションや旅行、金融など幅広く展開し、IT業界のリーディングカンパニーである楽天。海外進出にも積極的で、昨年7月から社内公用語を完全に英語化し、グローバルに展開している。最近では、太陽光パネルや電子書籍「kobo」を手掛けるなど、新たな事業にもチャレンジし続けている。そんな楽天社員A氏に、社内の実態、そして“ミッキー”の素顔を語ってもらった。

ーー入社直後の新人研修は、どのような内容でしょうか?

A氏(以下、A) 昔から続く伝統の「楽天カード営業」が、まだ行われているようです。4月上旬から始まる研修1カ月の間に、「一人30件の新規契約を取る」というようなノルマが与えられ、いきなり研修初日に人事部から、「期限は5月のゴールデン・ウィーク明けまでですが、もちろん来週明けまでには達成していますよね?」などと言われたりするみたいですね(笑)。楽天伝統の研修として有名なので、新人はみんな、前もって友人とか親族に頼んでいるようです。

ーーノルマを達成しないと、どうなるんですか?

A ここ数年だと400〜500人くらいがワンフロアに全員そろって研修を受けるのですが、研修期間後半になると、ノルマを達成していない人は、その場で毎朝立たされる模様です。最後まで達成しなくても特に罰則はないのですが、人事部から「達成しないとか、そういうことはありえなくないですか?」とか、嫌みを言われるみたいです。

ーー達成すると、何かいいことがあるんですか?

A 契約30件につき、金の折り鶴が1つ渡されます(笑)。60枚、90枚……と増えていくと、自分の机の上に、金の鶴がどんどん増えていくんです。聞いた話だと、過去には1000件近く集めた人がいて、その人は大学の後輩とかをフルに使って、やっていたようですね。

●キツイ楽天市場部門は6割が辞めちゃう?

ーー楽天のメイン事業である楽天市場を担当する部門が、やはり一番キツいのでしょうか?

A 聞いた話だと、加入店舗の支援や新規開拓を担当する店舗コンサルティングの人は、一人で200店舗くらいを常時担当しています。各店舗にコンサル的なことをしつつ、楽天が腐るほど出しているメルマガなどに掲載する広告の契約を取ってくるノルマもあって、結構大変そうですね。

ーーその部署は、辞める人も多いのでしょうか?

A そうですね、肌感覚ですが、ウチの会社は新入社員の3割くらいが3年以内に辞めますが、楽天市場の部署は、その率が6割くらいに上がると思います。実際にウツなどで休職・退職するケースも、この部署に集中しているような気がします。

ーー楽天市場以外にも、太陽光パネルや電子書籍「kobo」など、次々と新規事業が立ち上がっていますが、そうした事業は現場の社員からボトムアップで提案されて、事業化されていくのでしょうか?

A そういう感じではないですね……基本的にウチは、ミッキー(三木谷浩史社長)のひらめきや、一部の幹部が考えたことを、トップダウンで一気に人を集めて推し進めるイメージですね。あまり、「現場から何か新しい事業を提案して」というクリエイティブな文化はないように思えます。ウチを辞める人は、そういう体育会系の体質に不満を感じたからという理由の人が、多いのではないでしょうか。ちなみに、ウチからグーグルに転職する人は結構いますが、その逆はないと聞いたことがあります。

●朝会で「カモン!ミッキー!」

BusinessJournal編集部

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