勉強せずに英語が身につく、というキャッチフレーズの英語教材が人気ですが、本当に英語が身につくのでしょうか? スポーツ選手やタレントがCMで英語を勉強している姿を頻繁に見ても、実際に彼らが外国人と英語を流暢に話している姿をメディアでほとんど見かけないのはなぜでしょうか。それが意味していることは何か。本当の話をしましょう。
日本人は中学で英語を授業で学び始め、大学になるまでに最低でも2000時間勉強しています。さらに社会人になり、自費で英語を学ぶ人も多く、ある調査によると40歳までに22%の人が英語学習に50万円以上使っているそうです。100万円以上使っている人も13%おり、最高で700万円使っている人もいます。これほどの時間とお金をかけているにもかかわらず、「英会話が聞き取れない」「英語で話しかけられても話すことができなかった」と8割以上の人が答えています。
なぜ、日本人はこれほど膨大な時間とお金をかけても英語ができないのでしょうか。人気の教材を使っている人でも、話せるようになった人は極めて少ないはずです。これは学ぶ人の問題でしょうか。モチベーションの問題、センスの問題でしょうか。
私はこれまで日本人が学んできた英語学習法とは全く異なる英語教室を運営し、全く話せなかった人をネイティブスピーカーのように育てきた経験から、日本人が陥りがちな英語学習の代表的な間違いを3つご紹介します。
1. 日本語を交えた英語学習法は間違い
聞き流すだけで英語が学べる、という英語教材の中には、日本語と英語が交互に出てくるものや、日本語解説の後に英会話が収録されたものがあります。学校での英語の授業も、まさに日本語を交えた学習法です。社会人向け英会話教室でも同様の手法がとられているものがありますが、この手法が最も「やってはいけない」英語学習法なのです。
脳にはクリティカルエイジ(学習限界年齢)というものがあり、言語の習得は8〜13歳で限界に達し、あらたな言語回路を作ることは困難となります。しかし、これはあくまでも「日本語脳」の話です。
「日本語を交えた英語学習法」は、学習限界に達している日本語脳を使って学ぶ方法で、これはいくらやっても効果が期待できません。それはちょうど、味噌汁を作る手順でハンバーガーを作ろうとしているようなもので、脳が混乱するばかりなのです。
しかし、脳には可塑性という特徴があり、「日本語脳」とは別の領域に新しい言語回路を作ることが可能であることが分かっています。「日本語脳」ではないゾーンに「英語脳」を作ることは、新たに赤ちゃん状態の言語脳を生み出すようなもので、クリティカルエイジもリセットされ、誰でも何歳からでもネイティブと同等の英語回路を作れるのです。この「英語脳」構築システムは、認知学者で言語学における世界的権威であるカーネギーメロン大学の苫米地英人博士が提唱したものです。
私が運営する英語教室では苫米地博士の「英語脳」メソッドを使うことにより、これまでの日本式英語教育で全く効果を出せなかった人が次々に「英語脳」を獲得していくのを目の当たりにしました。
私の英語教室では、学習中に一切日本語を使わないことをルールとしています。その徹底ぶりは他の英語教室ではあり得ないところにも及びます。それが次に解説する「英単語を調べない、暗記しない」というところにも現れています。