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唯一「進化型」が垣間見えたのが、2階に設置された「オールジェンダートイレ」だ。これは、一言でいえば性別を問わず利用できるトイレのこと。ダイバーシティ(多様性)の名の下で性的指向や性自認に関係なく誰でも利用することが可能で、アメリカでは近年、教育機関や公共施設などで導入が進んでいる。これも渋谷という土地柄、そして外国人観光客を意識したものだろう。
とはいえ、実際には「ALL GENDER(オールジェンダー)」という見慣れないトイレ案内のマークにとまどい、男女ともに右往左往していた。結局、男性は向かって左の男子トイレ、女性は右の女子トイレを利用する流れが自然と生まれており、30分ほど観察した間の利用客はゼロだった。
ちなみに、筆者が利用してみたところ、完全個室の清潔なトイレで、落ち着いて用を足すことができた。穴場なので、ぜひおすすめしたい。
インバウンド需要を見込んだ24時間営業の観光スポット、スーパー不毛の地にオープンした都市型総合スーパー、そしてダイバーシティ……。店舗そのものに目新しさはないが、全体的に見れば、MEGAドンキ渋谷本店にはそれなりの新しさもある。なにより、消費者のニーズに応え、利用客にとってより便利になるのであれば、それに越したことはない。
進化する“驚安の殿堂”の今後に期待したい。
(文=森江利子/清談社)
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