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メイウェザーvs那須川より100倍盛り上がった!伝説の辰吉丈一郎vs薬師寺保栄

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※参考画像:『週刊ゴング増刊号 ボクシング写真画報 薬師寺-辰吉戦特報号』ワールドボクシング(amazonより)

 あなたにとって「懐かしい」とは、どんな情景でしょうか? 1970~90年代の「懐かしい」を集めたのが「ミドルエッジ」。あなたの記憶をくすぐる「懐かしい」から厳選した記事をお届けします。

 この年末は、あのフロイド・メイウェザーが、エキシビジョンながら、日本のリングで那須川天心と対戦することが大きな話題になっています。また、井上尚弥の弟、井上拓真などが登場するトリプル世界戦や、4階級制覇がかかった井岡一翔の世界戦など、注目の試合が目白押しです。
 
 しかし、世間の盛り上がりという意味では、この一戦には到底及ばないでしょう。1994年の辰吉丈一郎vs.薬師寺保栄です。今回は、史上初の日本人による王座統一戦としてだけではなく、2人の熾烈な舌戦や巨額のファイトマネーにも関心が集まった「世紀の一戦」について振り返っていきます。

人気・実力ナンバーワンのボクサーだった辰吉丈一郎

※参考画像:『魂の言葉』ベースボール・マガジン社(amazonより)

 今年10月、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)1回戦で元WBA世界バンタム級スーパー王者ファン・カルロス・パヤノに、1回1分10秒のKO勝ちを収めた井上尚弥。井上といえば、2013年に史上最短タイとなる4戦目での日本王座獲得で知られていますが、1990年に同じ記録を達成したのが辰吉丈一郎でした。

 90年代前半、井上同様に人気と実力を兼ね備えたボクシング界の大スターだった辰吉。彼と薬師寺保栄の因縁は、93年12月23日に始まります。この日、辰吉はWBC世界バンタム級王者・辺丁一(韓国)との対戦に臨む予定でしたが、網膜剥離のためキャンセル。その代役として登場した薬師寺が12回判定勝ちを収め、世界王座奪取に成功したのでした。

好対照のファイトスタイルだった辰吉と薬師寺

※参考画像:『どつかれ者―殴られる科』小学館文庫(amazonより)

 そして94年12月4日、復帰した辰吉は暫定王者として薬師寺との王座統一戦で雌雄を決することになります。当時における2人の戦歴は以下の通り。

薬師寺 25戦 22勝(16KO) 2敗1分
辰吉  12戦 10勝(8KO) 1敗1分

 ご覧のように、正規王者である薬師寺のほうが実績も上です。しかし、ガードを下げて一撃必殺の強打を狙う魅せるファイトスタイルの辰吉と、ジャブを多用し多彩なパンチとフットワークで堅実に攻める薬師寺とでは人気に大きな開きがあり、当時の下馬評でも辰吉有利とする意見が多数派でした。

壮絶だった2人の舌戦

 史上初となる日本人同士の王座統一戦ということで、対戦が決定した時点から大きな関心を集めましたが、その盛り上がりをさらにヒートアップさせたのが2人の壮絶な舌戦でした。

 まずは辰吉が「薬師寺は勘違い君」「世紀の一戦って。相手がアレで、笑わしたらあきまへんで」「あの年齢になって髪の毛を染めるようなっちゃあかんよ。そんなん社会人デビューしたらダメ。ああいうのは、もう中高生で終わるのが当たり前。きっと彼の場合、その間に目立つ時がなかったんやろね、輝けるときが」などと執拗にこき下ろします。

 対する薬師寺も負けてはおらず「辰吉は思い上がり君」「辰吉って一発で相手倒したことないでしょ?」「(辰吉は暫定チャンピオンだったため)王座決定戦の当日は辰吉くんも、チャンピオンベルトを巻いてくるが、そのベルトには『暫定』と書いてこい」と、闘争心をむき出しにしました。

薬師寺の家には首のない猫の死体が送られた

 しかし、薬師寺はこのフック発言により、一部の狂信的な辰吉ファンの怒りを買ってしまったようで、実家のスナックに脅迫電話がかかってきたり、針の入った手紙を送りつけられたり、首のない黒猫の死体が送りつけられたりと、壮絶ないやがらせを受けたといいます。

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