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文春砲に揺れた山尾志桜里衆院議員のある投稿が波紋……離党? はたまた政界引退?

文=編集部
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文春砲に揺れた山尾志桜里衆院議員のある投稿が波紋……離党? はたまた政界引退?の画像1山尾志桜里議員HPより

 先日の統一地方選の最中、立憲民主党の山尾志桜里衆院議員が、自身のフェイスブックで「立憲の選挙応援は断っている」と爆弾発言を行い、波紋が広がっている。一昨年、「週刊文春」(文藝春秋)に報じられた“不倫疑惑”が尾を引いているのではないかとの観測も流れており、来る7月に衆参ダブル選挙も取り沙汰されるなか、「近々、立憲を離れるつもりなのか。または、次の総選挙には出馬せず、政界を引退する気ではないか」などと案ずる声も出ている。
 
「選挙シーズンに少しだけ感情の吐露。選挙シーズン。こんな私にも応援依頼あるのですが、おおむね申し訳なくもお断りしております。もごもご言い訳するのも更に申し訳なく、よい機会なので今の私の感情を書いておこうかと」

 こんな書き出しで始まったのは、4月16日の掲載された山尾氏のフェイスブックへの投稿だ。

 投稿によると、山尾氏は旧民進党時代に政調会長などの要職を務めたこともあり、初対面の候補者から選挙応援を求められることが多い。求めがあればはせ参じ、応援のマイクを握ってきたという。そして、いざ応援演説をする際には、事前にプロフィールを見て、女性なら「女性が増えれば政治が変わる!」、若めなら「若い人の力が必要です!」、ベテランなら「即戦力!」とそれなりにオリジナルの演説内容を考えて熱弁を振るうようにしてきたというのだ。

「それでもなお、選挙の時だけ知らない人を同じ党だから応援することは、民主主義の質を高めてるのか低めてるのか。この問いに答えが出ないまま社会になにかを訴えても、今の私では、真実味を伴わない空っぽの言葉になりそうです」

 このように、同じ立憲候補の支援に率直な疑問を呈したのだ。山尾氏のこの投稿に対し、コメント欄をみると、山尾氏の支援者なのだろう、同情的な内容が並ぶ。

「私も組織の為に自己を殺せない性格です。とても理解出来ます。そんなに卑下されなくても良いと思います。恋愛問題は直接政治とは関係なく、個人的なことと思っています。能力を世の中の為に思いきり使ってください」

「まぁひどい書き込みが多いですが、支持者である私は気にしません(読みません)。山尾議員のその正直さ、同感です。しっかり仕事に集中されたらいいと思います。これからも影ながら応援しています」

「望月衣塑子記者のようにどんなに鬱陶しがられても、叩かれても、私生活において、重箱の隅をつつくようなあら探しをされても、嘘だらけの腐った政権にトドメを刺すまで政治家としてしっかり働いてください」

憲法問題へのこだわり

 ところが、当の立憲党内では、こんな話がささやかれているのだ。立憲党職員の話。

「山尾さんは、安倍晋三首相が目指している改憲問題に真っ向から立ち向かい、立憲主義の価値を強化するための“立憲的改憲論”を唱えています。党内でも希有な憲法問題のスペシャリストなんです。一時は、『週刊文春』の報道をきっかけに民進党から離党したものの、立憲入りしてからは国会で真正面から安倍首相と渡り合うと意欲満々でした。それが、ほとんど国会で憲法問題を質問する出番がなく、本人は不満なんです」
 
 実際、国会の外では、憲法9条をテーマにしたシンポジウムなどに頻繁に登場しており、山尾氏が憲法問題に並々ならぬこだわりを持っていることはみてとれる。先の投稿でも、こう書いている。

「今は、特定のテーマの集会があって、その議論の契機として私が微力ながら役立てる場合に、きちんと双方向のコミュニケーションができるだけの時間をとってお伺いする、という風にしています。(中略)政治家じゃないけど政治しよ!という市民の方の集まりもよし、フラットに意見交換できるのは貴い時間だと。選挙中であろうとなかろうと」

 憲法問題を軸に、市民と触れあう“現場”で活動したいという山尾氏の本音がうかがえる下りだ。また、山尾氏が参加したトークライブには、「週刊文春」に不倫相手と名指しされた倉持麟太郎弁護士も登壇しており、さまざまな観測を呼んでいるのも事実。前出の立憲党職員は「山尾さんが倉持さんと一緒に育みたいのは、ただの恋愛関係ではなく、安倍政権に立ち向かうための憲法論議なんです」と前置きして、こう続ける。

「立憲内では、文春砲を理由に山尾さんのことを足蹴にする人々も実際にいる。そんな議員たちに囲まれて、自由に憲法問題を扱えない環境に、ほとほと嫌気がさしているんです。最近の国会の外の活動をみていると、もう政界から離れて、憲法を論議できる弁護士として自由に活動したいと思っているのではないでしょうか。少なくても、立憲内ではそんな見方がされていますよ」

 山尾氏の投稿は、果たして、立憲民主党のみならず、 政界に対する決別宣言ということなのだろうか。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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