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山崎将志「AIとノー残業時代の働き方」

日本の高スキルIT技術者不足が深刻…日本でできない開発を海外の個人が1万円で開発

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「Gettyimages」より

 2018年の10月のことです。日本と世界の差を痛感した出来事がありました。AI(人工知能)を活用した簡単なウェブアプリが、たったの2日で完成したという話です。

 私は、本を書いたり、雑誌にコラムを書いたりする仕事をしています。この仕事をしていると、文字起こしが必要になる場合があります。たとえば誰かを取材する、仕事仲間とブレインストーミングするなどのときにICレコーダーに音声を録音し、その音声を文字として書き起こします。

 多くのケースで、この書き起こし作業を専門的に請け負う会社に依頼します。専門会社は音声をほぼ完璧に文章化してくれるので、非常に助かります。しかし、その文章はそのまま私の原稿になるわけではなく、私は頂いた文字起こしを参考にして、ほとんど新しく自分で文章をつくります。依頼してからの数日の期間と、それなりにかかる金額を考えると、少しばかりオーバークオリティだと感じています。ここまで完璧じゃなくてもいいのにと、依頼する側としては思うのですが、その一方で文字起こしはプロの仕事ですから、いい加減なものを納品するわけにはいかないでしょう。そんな状況で、時間とお金をもう少し節約できないかと思っていました。

 急いでいるときには自分で文字起こしをすることもあります。私が自分で文章を書くために参考にできればよいと考えるレベルの文字起こしをするにしても、必ず全部の音声を聞かなければなりませんし、逐一音声を止めながらキーボードを打つ時間が必要になります。どれだけいい加減にやっても、1時間の音声ファイルを文字にするのに2時間はかかってしまいます。

 では、自動的に文字起こしをしてくれるツールはないかとインターネットで探してみると、マイクの前で話した音声をリアルタイムでテキスト化してくれるアプリはありましたが、ICレコーダーなどで録音した音声ファイルをバッチ処理として文字起こししてくれるツールは見当たりませんでした。

 ないなら自分でつくってしまおう。そう考えて、自分で設計書を書き、エンジニアを探してプログラムをつくってもらうことにしました。そのプログラムは、音声データをIT企業が公開しているAIに渡し、結果をウェブページに表示するという非常にシンプルなものです。私はこの開発を、アメリカのクラウドソーシング会社に登録しているエンジニアに依頼しようと考えました。

 クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人と請け負う人をインターネット上で仲介するサービスのことです。私が依頼したアメリカの会社は、フリーランスで働く専門職が数十万人登録している世界最大のクラウドソーシングサービス会社です。

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