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『ストロベリーナイト』今期連ドラ視聴率ワースト…脚本破綻で「何もわからない」と酷評

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 二階堂ふみとKAT-TUN・亀梨和也がダブル主演を務める連続テレビドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)の第8話が30日に放送され、平均視聴率は前回から1.0ポイント減の5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。今期のプライム帯の連ドラのなかで、直近の放送回を比べてみると、24日放送の『家政夫のミタゾノ3』(テレビ朝日系)の5.6%を下回り、最下位に転落した。

 このドラマは、『姫川玲子シリーズ』と呼ばれる誉田哲也著の小説を映像化したもの。第7話と第8話は、2013年に竹内結子主演で映画化された原作エピソード「インビジブルレイン」を再映像化し、2週続けて放送した。

 このエピソードは、過去のトラウマのせいで心に闇を抱える姫川玲子(二階堂)が同じように闇を抱える暴力団幹部の牧田勲(山本耕史)と出会い、彼に惹かれていくというストーリー。だが、姫川がある殺人事件の捜査を続けていくうちに、牧田がそれに関与している疑いが深まっていく。姫川は、牧田を信じたい気持ちと、刑事としての職務とのはざまで揺れ動く――というような話だ。

 第7話のレビューで筆者は、姫川や菊田和男(亀梨)ら主要な登場人物の人物像や内面、人間関係などを描き込んでこなかった「積み重ねのなさ」のせいで、ストーリーが薄っぺらくなっているのではないかと指摘した。

 そして、残念ながらというべきか当然というべきか、後編の第8話でこの「薄っぺらさ」が解消されることはなかった。放送後、視聴者からは「重みも闇も色気もすべて薄い」「なんだあの最後、薄っぺらい」「今日のはひどすぎた」「あれじゃなんにも伝わらない」と酷評が相次いだ。

 視聴者にそう感じさせた理由はいくつもあるが、なかでもラストの意味不明さと雑な終わり方はひどかった。牧田が姫川をかばって川上義則(田邊和也)に刺され、命を落とすという大枠は映画版(竹内版)とも同じだ。だが、そこに至る過程は大きく省略されており、殺人や偽装工作への関与を疑われた牧田が結局何をして何をしなかったのかはよくわからずじまい。なぜ川上が姫川を刺そうとしたのかについても、いまひとつ納得できないまま終わった。

 しかも、牧田と姫川が会う現場は姫川の部下によってぐるりと見張られていたはずなのに、川上が刃物を持ってふらふらと入ってきたのに全員スルーしてしまうというあり得なさ。姫川もボーっとしすぎである。川上も、姫川を刺そうとして間違って親分の牧田を刺してしまったわりにはいまいち反応が薄い。

 そんな不自然極まりない状況のなかで、倒れた牧田の傷口を押さえながら「牧田さん! 牧田さん!」と懸命に呼びかける姫川。そんな状況を離れた場所から仁王立ちになって呆然と見つめる菊田。お前ら刑事だろうが。

 間もなく牧田は床にがっくりと頭を垂れ、事切れる。現場に響き渡る姫川の絶叫。……と、ここで本編はぶつりと切れ、次回予告が始まった。この余韻のなさはひどすぎる。映画版ではその後に事件の真相についての記者会見があり、「後日談が切なさを増し加えた」とする声も少なくない。だが、今回の『ストサガ』では事件の真相を理解しようと脳内で整理しているうちに牧田が刺され、なんだかよくわからないうちにいきなり終わった印象だ。

 視聴者からも「姫川と牧田の関係も、菊田の思いも、牧田と川上の関係もあれじゃ何もわからない」「真相はなんだったの?」「結局誰が殺して誰が何したの!?」「もうちょっとエンディング引っ張ってほしかったよ。姫川の悲しみに浸りたかった」といった批判の声が相次いだ。

 また、映画版では全編を通して雨が降る演出が印象的だったことを踏まえて、「雨を降らせるカネもないのならやめてしまえ」といった辛らつな声も聞かれた。この演出は原作にはない映画版オリジナルのものだが、姫川の心の闇が牧田によって洗い流されることを象徴しており、また牧田が刺されるシーンでは悲劇性を強調していたとして評価が高い。『ストサガ』はただ単に映画版のマネをしたくなかっただけかもしれないが、ここまで低視聴率を連発してしまうと、費用の掛かる雨ロケはやりにくいというのも事実だろう。

 さて、ドラマ公式サイトの予告によれば、どうやら第9話で後日談が描かれるらしい。もはや挽回するのは非常に難しいと思われるが、果たしてどうなるだろうか。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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