桜を見る会、野党が追う“芸能人ギャラ支払い疑惑”…多数招待の元締めの存在の画像1
2019年 安倍首相主催「桜を見る会」(写真:つのだよしお/アフロ)

 来年の開催が中止となった安倍首相主催の「桜を見る会」。多額の税金が使われているという問題が発覚し、野党が激しく追及している。

「招待された芸能人にギャラが支払われているのではないかという疑いについて、野党は証拠集めを進めています」(野党議員秘書)

 桜を見る会では毎年、芸能人が数多くみられる。たとえば今年の参加者を見てみると、ももいろクローバーZ、市川猿之助、五木ひろし、石坂浩二、由紀さおり、綾小路きみまろ、鈴木福、トレンディーエンジェル、ケンドーコバヤシなど、錚々たる顔ぶれが揃っている。

「芸能人の招待を仕切っているのが、自民党と関係の深い団体に所属しているA氏です。首相官邸から『今年は●●さんを呼んでもらいたい』とリクエストがA氏にあって、各所属事務所に依頼する。官邸側はできるだけメジャーな芸能人を呼びたいという意向があるようです」(桜を見る会の常連参加者)

 会場内には「芸能人エリア」という八重桜がひときわ綺麗に咲いている場所が設けられている。そこで安倍首相を囲んで記念撮影をするのだが、A氏が「あなたはここ、あなたはこっち」と整列位置を決めて、集まったカメラマンに撮らせているという。

「過去にはももいろクローバーZやHKT48、 乃木坂46など人気グループも参加していますが、売れっ子のタレントたちが本当にノーギャラで参加しているのか、以前から疑問が持たれていました。一方、梅宮アンナやIKKO、美川憲一、ミッツマングローブなどは、写真撮影のときに競って安倍首相の近くに陣取っていましたが、それなりに箔づけになると考えたからでしょう」(別の常連参加者)

 A氏は官邸からのリクエストに加え、過去の参加者リストを吟味してファクスで事務所宛に招待状を送る。ある常連芸能人は「毎年A氏に頼んで招待状を送ってもらってるんです」と打ち明ける。

 芸能事務所側にとっても、首相とお近づきになれるまたとないチャンス。事務所をあげてタレントを動員するという。

「昨年の会は、森友・加計問題をめぐって安倍首相の支持率が低下した影響で、芸能人参加者が激減していました。大手モデル系事務所のタレントやアイドルグループなどの姿はなく、個人事務所で活動している梅沢富美男、吉田羊、のんなどが参加していたのが印象的でした」(参加者のひとり)

 かつては横綱千代の富士などが参加していたが、第二次安倍政権発足以降、相撲力士は参加していないという。

「横綱白鵬などは、成田山新勝寺での豆まき行事では多額のご祝儀を受け取るといわれてますから、予算の関係で招待できないのかもしれませんね」(会参加者)

 過去の会ではこんなこともあったという。

「たびたびトラブルを起こしていたある文化人が、自民党関係者に連れられ桜を見る会に参加したことがあった。A氏がその文化人に歩み寄り、『あなたは招待していない』と面と向かってつまみ出そうとしていたといいます」(自民党関係者)

 いずれにしても、しばらくは野党の追及が続きそうだ。

(文=編集部)

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