
セクシー発言やフリーアナウンサーの滝川クリステルさんとの結婚など、昨年は話題が尽きなかった小泉進次郎環境相。昨年末には「週刊文春」(文藝春秋/1月2・9号)が「小泉氏が幽霊会社に高額発注で政治資金4300万円を支出していた」「人妻実業家との不倫ホテル代を政治資金で支払っていた」と報じるなど、新たに金と女の疑惑まで噴出する事態になっている。そんななか、小泉氏は今月15日、環境省での会合であいさつし、第1子誕生後の3カ月間のうちに、育児休暇を2週間ほど取得することを明らかにした。インターネット上では「疑惑からの逃亡か」などという憶測も流れ始めた。
そこで当サイトでも、小泉氏関連の政治資金収支報告書を調べてみたところ、不可解な点が見つかった。小泉氏の資金管理団体「泉進会」、同氏が代表を務める「自由民主党神奈川県第11選挙支部」、後援会の「小泉進次郎同志会」の3団体の事務所が事実上同じ物件に入居し、それぞれ家賃を払っていたのだ。
同報告書では、後援会と党支部の事務所は横須賀市の住所、一方で泉進会の事務所の住所は「東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第1議員会館314号」と記載されている。つまり書面上は衆議院会館の自身の事務所が、資金管理団体の事務所だということだ。しかし無料の議員会館を事務所として使っているのなら、なぜ事務所借料が発生しているのか。しかも、後援会と自民党支部が入る物件の家賃を支払っているのはなぜなのだろう。
不可思議な家賃の個別支払い
平成29年の政治資金収支報告書によると、泉進会、自民党神奈川第11支部、小泉進次郎同志会は「事務所借料」として横須賀市小川町13番地宇野ビル3階の家賃を支払っている。同ビルの1階は駐車スペース、2~4階が事務所で2階は歯科医院、4階は税理士事務所、そして3階には「自由民主党横須賀支部」「小泉進次郎事務所」の看板がかかっている。
国会議員の政党支部、資金管理団体、後援会はいずれも国会議員関係政治団体に指定されているので、1万円以上の支出は政治資金収支報告書に明記する必要がある。それぞれの団体の事務所借料を見てみる。
泉進会は月額8万7480円、同志会も同額、そして自民党神奈川第11支部は20万6280円。3団体合計で毎月38万1240円を同ビルのオーナーに支払っていたことになる。
横須賀市の事務所に電話をかけて泉進会の事務局を聞いてみたところ、事務所の担当者は「事務局は議員会館に所在していることになっていますが、責任者が常駐しているわけではありません。なので、向こうにお電話をされても、こちらにされても同じです」と答えた。