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山本康博「なぜあの商品はヒットしたのか/しないのか」

オート製「レターオープナー」密かにヒット…電池不要&紙くず出ない、感動の使いやすさ

文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役

 日々届く郵便物を開けるためには、ハサミを使うか、手で開封口を破る必要がありますが、サクッと切れて紙くずも出ない便利な商品を見つけたので、ご紹介します。

オート製「レターオープナー」密かにヒット…電池不要&紙くず出ない、感動の使いやすさの画像1
(筆者撮影)

 密かに人気となっている文具メーカー、オート製の「セラミック レター オープナー」ですが、筆者もさっそく購入して使ってみました。以前から単3電池を使う大手メーカー製のレターオープナーを使うこともあったのですが、最近ではいちいち出すのが面倒でハサミか手で強引に開封していました。

 この商品、使ってみると「なるほど」と感心する点が満載で、アイデア商品だと感じます。ヒット商品になるためには、一石二鳥では駄目で一石三鳥くらい必要ですが、この商品は一石十鳥もあり、とっても優れた商品です。

【優れている点】

1) 電池不要だから、消耗品交換の手間がない

2) 片側の1枚だけ切れるので、切ったあとにゴミくずが出ない

3) マジックテープを貼れば、冷蔵庫にくっつけて置ける

4) 電池式などと違って、左右どちらからでも、切込みができ、両利き対応

5) 小さいので、親指を乗せるところにくぼみがあって、手にとてもフィットする

6) 切る刃はステンレスなどではなく、セラミック製で長持ちし、錆付かない

7) 値段が安い、定価500円

8) 安心の日本製、製造元は京セラ工場

9) 小さくて軽いから、ペンケースに入れて持ち運べる

10)ストラップを通せる穴が開いている

オート製「レターオープナー」密かにヒット…電池不要&紙くず出ない、感動の使いやすさの画像2
(筆者撮影;裏面にマジックテープを貼り付けた状態)

 とにかく便利なのは、100円ショップなどで買えるマジックテープを本体と冷蔵庫に貼り、ペタッとくっつけておき、封筒を開ける際にぱっと使えるというのが、筆者は素晴らしいと感じます。商品が軽くて小さいことが必要になりますが、セラミックを使ったおかげでしょうか、本体重量はなんとたったの6gです。場所を取らず、どこにあるか探すようなことにならないために、マジックテープでくっつけておけば、本当に手軽に封筒を切ることができます。

 販売者が茨城県の大正8年創業の老舗文具メーカーで、製造者が京セラというのも安心感抜群です。中国製なら、すぐに刃がこぼれて切れなくなりそうで不安ですが、老舗文具メーカーとセラミックの世界的なメーカー、京セラによる商品なので安心です。

 中国製の安い商品よりも、日本製を買ったほうが、長持ちして性能も良く、断然良いと感じます。今後も、茨城県の老舗でありながら革新的な商品を開発しているオート製文具には注目です。

(文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役)

■商品情報

オート製「レターオープナー セラミックレターオープナー シロ CLO-500シロ」

■オート株式会社

代表取締役社長:樫村朝昭 

創業:大正8年(1919年)4月

資本金:4500万円

本社所在地:茨城県結城市大字北南茂呂 364-1

※本連載の過去記事はこちらから

●山本康博(やまもと・やすひろ):

ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役、ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、日本たばこ産業、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCMは52本制作。1年以上継続した商品は計算すると3割以上、マーケティング実績30年以上。現在では新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、2016年スタンフォード大学 David Bradford 名誉教授、ボストンカレッジ Allan Cohen 教授の推薦書として、世界に向けて英著、 “Stick Out”a ninja in Japanese brand marketingを全世界同時発売開始。

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