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中山真由美「お片付けで人生を素敵に」

コロナによる“家の中のモノ溢れ”解消法!感染防止のカギは玄関!置くべき3アイテム

文=中山真由美/整理収納アドバイザー、RittaStanza CEO

 今年の2月より、新型コロナウイルスの話題が世界中を駆け巡っています。約半年で、私たちの生活スタイルはガラリと変わってきています。

 外出自粛が求められるようになるに従い、まず、食品のストックについてのご相談が増えました。自粛生活が始まるまでの3月下旬頃までは、食品ストックの収納方法についてのご相談は例年並みでした。しかし、各地で一斉に自粛ムードが高まると、食品ストック方法についての相談が急増しました。

 自粛生活の中でできるだけ外出を控えるため、買い物の回数を減らし買いだめが多くなります。これに加え、テレワークやリモート授業などで家族が家にいることが増えるため、家庭で消費する食品の量も増加します。今までの量に比べ多くの食品をストックしなければならない状況に多くの方が困惑されていました。

 続いて、自粛生活の解除後は、段階的にテレワークが解除になったり、休業していたお店も開店しだすなど、各自が感染予防に気を配りながら外出するようになりました。その結果、感染予防のための必需品が家のあちらこちらに置かれることに。コロナウイルスを持ち帰らないように、玄関に除菌水、鞄、マスク、上着などを置くご家庭が多くなり、これらのモノを置くスペースが必要になってきました。

 このようにライフスタイルが変わるということは、生活しやすいモノの定位置まで変わるということを意味しています。今までと同じ感覚でモノを増やしていくとモノが溢れ、部屋が散らかり、最悪の場合、どこに何があるかわからない事態になります。ぜひ、このタイミングでモノの定位置について見直しをしていただきたいと思います。

 そのなかでも今回は特に、外と家の境界となる場所である「玄関」の工夫についてお伝えしたいと思います。

 玄関で一番の収納物といえば当然ですが、靴です。玄関の靴の整理については過去の記事をご覧ください。

 先でお話した通り、玄関には多くのモノを設置したり収納したりする必要が出てきています。前段として、まずは靴をきちんと整理して、設置スペースや収納スペースを確保するという事が重要となります。

 それでは、withコロナ時代に、玄関に準備をしておきたい3つをご紹介します。

(1)除菌水、衣類用除菌スプレー、除菌シート、マスク、などをまとめたグルーピングかご

(2)玄関に上着を置く定位置をつくるなど、ウイルスを家に持ち込まない工夫をする。

(3)ウイルスが付着している可能性があるモノを捨てるゴミ箱を玄関に用意

(1)除菌水、衣類用除菌スプレー、除菌シート、マスク、などをまとめたグルーピングかご

 外出する際に持ち出すアルコールスプレー、マスク、除菌シートなどはいつでも持ち出せるように玄関にまとめておくのがおススメです。また、帰宅時にはすぐに手やドアノブをアルコール除菌できるよう、除菌グッズをかごにまとめておきましょう。まとめておくことで消費もすぐに確認でき、不足分がすぐに把握できます。

 よく使うモノはよく使う場所に置くという整理収納の鉄則がありますが、生活の変化によってよく使うモノとよく使う場所が変化してきているという事を意識してください。皆さんの生活の導線に合わせて、必要なモノを必要な場所に設置してくださいね。

コロナによる“家の中のモノ溢れ”解消法!感染防止のカギは玄関!置くべき3アイテムの画像1

 家族の人数が多いため消費量が多いご家庭の場合は、ストックも近くにまとめておくと便利です。ストックの定位置を決めておくことで二度買い三度買いを防ぐことができます。

(2)玄関に上着を置く定位置をつくるなど、ウイルスを家に持ち込まない工夫をする。

 これは玄関が広いご家庭であれば、玄関に上着用の定位置を決めていただくのがおススメです。なるべくですが、外に持っていったモノは部屋の中に持ち込まないという工夫が必要です。玄関が広くなく、ハンガーラックを置くスペースがない場合は、玄関先で上着をきちんとはたく、衣類用除菌スプレーを活用するなどの工夫を行ってください。

コロナによる“家の中のモノ溢れ”解消法!感染防止のカギは玄関!置くべき3アイテムの画像2

 また、最近では鞄も玄関に置いているご家庭をよく見かけます。鞄を玄関に置く場合も、きちんと定位置を決めてあげることが重要です。例えば、壁を活用しフックを付けるなど壁面を上手に活用することです。

 これからどのようにライフスタイルが変化するかわからないので、床に収納棚などを設置することはあまりおススメできません。

(3)ウイルスが付着している可能性があるモノを捨てるゴミ箱を玄関に用意

 外出先で使用したマスクや除菌シート、家の中に持ち込みたくないですよね。ビニール袋で厳重に包んで持ち込まれるという方も多いかもしれませんが、私がおススメしているのは玄関に小さなゴミ箱を用意しておくことです。

 外から帰ってきたときにマスクを捨てたり、玄関のドアノブを拭いた除菌シートを捨てたり、部屋に持ち込みたくないものを捨てるのに便利です。玄関にあるので、ゴミの日にゴミ捨てのタイミングで捨てられますし、除菌用品が揃っている玄関にあるのでゴミ箱自体の清掃も効率的に行えます。

コロナによる“家の中のモノ溢れ”解消法!感染防止のカギは玄関!置くべき3アイテムの画像3

 withコロナと言われる世の中になりました。これまでご紹介させていただいた通り、安全を保ちながら我々の生活を取り戻していくためには、まずは玄関がポイントになります。

 また、今、生活のスタイルが大きく変化しています。外出を控え、家にいる時間が増えてきたことで家の中の環境を見直す方も増えています。今こそ生活の導線を考え直し、適切な整理収納を行っていくことで、よりスッキリとした生活を手に入れていきましょう。

(文=中山真由美/整理収納アドバイザー、RittaStanza CEO)

中山真由美/整理収納アドバイザー、RittaStanza CEO

中山真由美/整理収納アドバイザー、RittaStanza CEO

【保有資格】
整理収納アドバイザー1級
整理収納アドバイザー2級認定講師
企業内整理収納マネージャー認定講師
ファイリングデザイナー1級
心理カウンセラー
生前整理アドバイザー準1級

【著書】
『心も整う「捨てる」ルールと「しまう」ルール』(集英社)
『増やす男と、捨てない女の片づけ術』(小学館)
『いちばんシンプルでわかりやすいお片づけBOOK』(マイナビ)
『幸せを呼ぶ ゆる片づけ習慣』(講談社)
『イラストでよくわかる かんたん片づけ術』(彩図社)
『50歳からのリセット整理術』(集英社)
『捨てられずにいる不用品の「捨てどき」がわかる本』(扶桑社)
『散らからない仕組み』(主婦の友社)

HP:Ritta Stanza 運営事務局

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