
24日付「文春オンライン」記事は、緊急事態宣言下で飲食店での酒類の提供が禁止され、営業時間も20時までに自粛するよう東京都から要請が出されていた6月某日、計31人の人気YouTuberたちが都内の飲食店に“集結”し、深夜までパーティーに興じていたと報じた。「文春」記事によれば、出席メンバーは酒を飲んで一部の者は泥酔し、カラオケの音などが店外まで響いていたという。
一つのYouTuberユニットから複数のメンバーが参加した例もあり、パーティー参加メンバーたちが加入しているYouTuberユニットは計19となるが、自身のYouTubeチャンネル上で謝罪動画を投稿しているのは、24日10時の時点で8ユニットにとどまってる。
ちなみに「ヘラヘラ三銃士」は「謝罪。この度は申し訳ございませんでした。」と題する動画を投稿しているが、その内容は“文春砲”をネタにした曲を、パーティーに参加していた「さおりん」が歌うというものだ。
広告代理店関係者は語る。
「企業が商品やサービスのPRを行う際、テレビCMや単なるネット広告を出すよりは、SNS上で影響力のある人気YouTuberに商品にからんだ企画動画を制作してもらい、彼らのチャンネル上で流してもらったほうが売上増につながるケースも多くなった。そのため、大企業がYouTuberと正式に契約して、1本の動画につき100~200万円ほどのお金を払って動画制作・配信を発注する例は、今では広く行われています。当然、広告動画であることをしっかりと明記して配信するので、法律的にもなんの問題もありません。
パーティーには『水溜りボンド』をはじめ、数百万人のフォロワーを持つ超人気YouTuberも数多く参加しており、特に名のある企業がYouTuberたちとコラボすることの危うさも露呈した。今回の件が、企業が宣伝活動などにおいてYouTuberとタイアップする手法を見直す契機になるかもしれません」
また、企業のブランディングや宣伝・広告を手掛けるウェブプロデューサーはいう。
「YouTube側が、今回名前の挙がっているYouTuberたちのチャンネルをいきなりバンするとは考えにくいです。ただ、なかにはYouTube動画からの広告収入だけで毎月数百万円を稼いでいると思われるYouTuberもおり、明らかに社会的に問題のある行動を起こすYouTuberが、引き続き自身のチャンネルで多額の儲けを稼いでいく状態が放置されたままでよいのかという点は、議論になるかもしれない。そうなれば、YouTube側も世論に押されるかたちで、なんらかの対応を取る可能性はあるかもしれません」
「水溜りボンド」「コムドット」にも厳しい声殺到
「文春」記事によれば、チャンネル登録者414万人を誇る「水溜りボンド」の「トミー」や、同236万人の「しばなんチャンネル」の「あやなん」、同217万人の「ボンボンTV」の「りっちゃん」などもパーティーに参加していたが、参加していたメンバーたちのYouTubeチャンネル上には、以下のようにファンからの厳しい声があふれている。
・水溜りボンド
<「何してんの?」としか言えないですよ。本当に見てて楽しかった2年前、3年前はどこにいったのでしょう。際どいことをやらず、くだらないけど楽しい水溜りボンドだから応援してました>(原文ママ、以下同)
<私は登録者が1000人にも満たない頃からずっと貴方達を応援して来ました。正直、怒りというより唖然としています>
<毎日、自粛して、友達とカラオケや飲み会に行きたいのをみんな我慢している中で、今回の報道はさすがにどう考えても酷すぎます。自由が少ない今、家で水溜りボンドの動画を見ることが私にとって貴重な楽しみの一つでした。この先どういう気持ちで動画を楽しみに待っていればいいのか分からなくなりました。残念でなりません>