『おかあさんといっしょ』福尾誠の既婚報道、体操・歌のお兄さん恋愛禁止など鉄の掟の真相の画像1
NHK放送センター(「Wikipedia」より)

 やはり“鉄の掟”は単なる都市伝説だったのだろうか――。

 日本中の乳幼児とその親から絶大なる人気を誇る長寿番組『おかあさんといっしょ』(NHK・Eテレ)。その「第12代目 体操のお兄さん」で「まことお兄さん」の愛称で親しまれている福尾誠が既婚者であり、2人の子供を持つ父親であることが判明したと、16日付「文春オンライン」記事が報じた。

 同番組の「体操のお兄さん・お姉さん」「歌のお兄さん・お姉さん」といえば、視聴者からのイメージを保つためにプライベートでも「恋愛・結婚」「派手なファッション」などが禁止され、さらに代役を立てられない存在であるため不測の事態を避ける目的で「海外旅行」や「自動車の運転」なども禁止という厳しいルールをNHKから課せられているという話が、以前から世間には広まっていた。

 たとえば、同番組で2003~08年の5年間にわたり「19代目 歌のお姉さん」を務めた「はいだしょうこ」は、14年に出演した『まさかのタメ年トークバラエティ!ビックラコイタ箱』(日本テレビ系)内で、出演期間中はプライベートでの「派手なファッション」「立ち食い」「NHK以外のテレビ出演」などが禁止されていたと明かしている。

 また、08~17年に「11代目 歌のお兄さん」を務めた横山だいすけは、17年放送の『バイキング』(フジテレビ系)に出演し、「恋愛」「海外旅行」「自動車の運転」のほか、「立ち食い」や「新宿・歌舞伎町を歩くこと」まで禁止されていたと告白。さらに『おかあさんといっしょ』の仕事での月収は約30万円であり、土日に番組関連の仕事が入ることも珍しくなかったと明かし、話題を呼んだこともあった。

 もっとも、19年4月16日付ニュースサイト「wezzy」記事によれば、横山は別のテレビ番組で、『おかあさんといっしょ』のプロデューサーからは「恋愛は上手くやって」と言われたものの「ダメとは言われなかった」と話していたといい、真相はわからない。

「『文春』記事によれば、福尾は『おかあさんといっしょ』出演期間中に現在の妻と交際を続けて結婚に至ったということなので、少なくても現在は恋愛も結婚も禁止されていないということなのでしょう。ちなみに記事内で福尾は、自動車の運転についても“禁止されていない”と明確に話していますね。

 ただ、以前は恋愛禁止だったという証言も元出演者から出たこともあり、それが契約書などに明確に記載されたものだったのか、NHK側が口頭で注意するレベルのものだったのかはわかりませんが、“良しとはされてこなかった”というのは確かなようです。国民的な乳幼児向け番組という性格を考えれば、それくらいは当然だと思いますし、全国中に顔が知れ渡る仕事なので、一般人と同じように大腕を振って異性とデートするというのは現実問題として難しい。

『おかあさんといっしょ』の『歌のお兄さん・お姉さん』は倍率600倍ともいわれ、『体操のお兄さん・お姉さん』もごく一部の体育大学など、番組と強いコネクションがあるところからしか応募せず、超難関で知られています。選ばれたお兄さんもお姉さんも“超エリート”といえ、当然ながらNHKから事前に提示された契約内容に合意した上で引き受けているので、出演期間中の数年間はある程度は私生活を犠牲にしなければならないことは、みな覚悟しているはず。さまざまなことを禁止されることに不満を感じているとは、考えにくいです」(テレビ局関係者)

 同番組の“お兄さん”“お姉さん”はNHKとの契約内容に合意の上で出演しているため、問題は生じないだろうが、過去には別の番組の出演者がNHKを告訴するというトラブルも起きている。たとえば、18年、アニメ『おじゃる丸』で声優を務めていた小西寛子氏が、音声をNHKに無断流用されたとして警視庁に告訴状を提出し、世間の注目を集めたことも記憶に新しい。

 そこで今回、18年9月10日付当サイト記事『「おじゃる丸」声優・小西寛子氏が激白、私がNHKに声を無断使用され、告訴に至るまでの全容』を再掲する。

(以下、肩書・日付・年齢などの表記は掲載当時のまま)

――以下、再掲載――

 NHKによる音声の無断流用に関して、アニメ『おじゃる丸』の初代声優である小西寛子氏が、8月1日、警視庁渋谷署に告訴状を提出した。

 そこで小西氏から、告訴に至るまでの経緯を聞いた。

 作品の主役である、おじゃる丸の声を彼女が担当していた2000年夏頃のことだ。

「私、事務所を移籍して、マネージメントとかも変わっていた頃だったんです。NHKソフトウェア(現NHKエンタープライズ、以下NEP)の担当者から、新しい事務所担当者に『ビデオなどをお渡ししたい』と連絡があったんです。たまたま事務所関係者が渋谷近くにいて、そちらへ持ってきてもらったんですね。その時紙袋にビデオがいっぱい詰まっていて、その上に人形がポコって乗っていたらしいです」

 その人形が今回の問題の発端となる、「おじゃる丸音声人形(1999 NHK.NEP.犬丸りん)」だ。喋る声は小西氏の声だったが、本人はこの人形のことを知らなかった。

 事務所担当者が、『おじゃる丸』のプロデューサーに問いただした。以下が記録されている、その時のやりとりである。

「申し訳ありませんが、これは本人が知らないといっているのですが、これ(人形)はなんなんでしょうか?」
「あなた何? これがなんだっていうの?」
「本人も仕事した覚えないし、わからないから質問させていただいているんです」
「関係ないでしょ。あなたたちには関係ない。私に何が言いたいの?」
「いや、これはわからないから質問しに来ました。もし別撮りなら別な仕事になるのでご請求とかさせていただきたいと思います」
「それで何?」
「いい加減にしてください、これ(人形)はなんですか? とお聞きしているのに、お答えいただけないんですか?」
「生意気ねー。誰? あんたなんなの? 私に向かってこんなこと言う人いない。あなたね、黙っていなさい、黙っていう通りにしないと仕事できなくなるわよ。この業界にいられなくなるわよ」
「何言ってんですか? 何を?」
「おろすからね。もう、おろしてやる」

 まともな答えが返ってこなかったところを見ると、人形が小西氏の手に渡ったのは、担当者のミスだったのかもしれない。

 その後の2000年11月、NEPから小西氏の所属事務所に、以下の通知が届いた。

「開始からの3期分を『おじゃる丸の創世記』と位置付けてひと区切りし、4期以降で21世紀の新しいおじゃる丸像の創造に挑戦することになりました。このため、初心にかえって作品内容は勿論、キャスティング業務を今までの○○社ではなく、新たな音響会社に委託し、おじゃる丸役も新規に起用することにしました」

 この時のことを、小西氏はこう振り返る。

「スタッフを一新するということだったけれど、結局私だけがおろされたんです」

 プロデューサーの発言どおりになったわけだ。

 一般的に声優の交代は、声優が亡くなってしまったり、病気で長期療養が必要となったり、高齢で仕事ができなくなるという以外には、ほとんど起こらない。声優は原作者などと話し合いを重ね、オリジナルの声を提供することによって、キャラクターに魂を吹き込むのであるから、これは当然である。

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