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玉ねぎ・食料輸入量21%減、スパゲッティ・24%増…コロナで日本人の食習慣が激変

文=小倉正行/フリーライター
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「Getty Images」より

 2020年の日本の食料輸入の実態が農林水産省資料で明らかになった。2020年は新型コロナウイルスのパンデミックが全世界を覆い、日本においても感染者、死者が急増し、緊急事態宣言発出のなかでマスクの着用、3密の回避、外出制限、リモート在宅勤務の拡大、外食産業の営業時間制限と日常生活の大きな変容を余儀なくされた。

 このことは、私たちの食生活にも大きな影響を与えた。総務省の「家計調査報告 2020年」によると、食料支出は前年比実質マイナス1.7%となった。そのなかでも食事代はマイナス25.4%、飲酒代はマイナス53.9%と半減以下となった。外食や外での飲酒をやめる、いわゆる国民総巣篭もり状態となった結果、パスタは前年比25.3%増、即席麺は前年比19.3%増、冷凍調理食品は15.9%増、酎ハイ・カクテルは33.3%増と手軽に家庭内で食事ができる食材やアルコール飲料の消費が急増したのである。

 他方、外食産業は緊急事態宣言による営業時間制限と国民の巣篭もりのなかで、深刻な影響を受けた。外食産業は33兆3184億円(2019年)の市場規模をもっており、食料消費に巨大な影響を与えている。日本フードサービス協会によると、2020年は全体の売り上げは前年比84.9%と1994年の調査開始以来、最大の下げ幅になった。特に、店内飲食を主とする「ファミリーレストラン」(同77.6%)、「喫茶」(同69.0%)、「ディナーレストラン」(同64.3%)、「パブレストラン/居酒屋」(同50.5%)など軒並み大きなダメージを受け、飲食業態への影響は壊滅的であった。

変わる農林水産物輸入

 このようななかで、食料自給率38%の日本の農林水産物輸入は激変した。食料の6割以上をカロリーベースで輸入に依存しているだけに、国内の食料消費の激変は、ただちに日本の食料輸入に影響を与えた。特に、食材のほとんどを輸入食材に依拠している33兆円を超える市場規模をもっている外食産業の売り上げの激減は、食料輸入を直撃した。

 2020年の農林水産物の総輸入金額は8兆8942億円と、前年比マイナス6.6%の減少となった。

【肉類】

・牛肉(くず肉含む):60万1132t、マイナス2.5%

・豚肉(くず肉含む):89万1848t、マイナス7.0%

・食肉調整品:71万8692t、マイナス6.0%

・鶏肉調整品:46万9733t、マイナス8.4%

 外食産業が依拠している輸入野菜(生鮮・冷蔵)についてみると、野菜輸入量は66万7001tと前年比マイナス13.6%の大幅輸入減となっている。

・馬鈴薯:2万3198t、マイナス25.7%

・輸入玉ねぎ:21万9960t、マイナス21.5%

・輸入ねぎ:5万2769t、マイナス15.3%

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