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石徹白未亜「ネット依存社会の実態」【アプリ四季報 2022年4~6月】

「Slackをパソコンで使う」は古い感覚?20代は圧倒的にスマホで見る派が多い現実

構成=石徹白未亜/ライター
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「Slack - Google Play のアプリ」より
Slack – Google Play のアプリ」より

 今や中高年層でもスマホを使いこなす時代であり、YouTubeやLINEなどはどの世代でも活用されているアプリだ。一方で、細かく見ていけば、若年層と中高年層のアプリ利用状況には違いも見える。

 前編に続き、アプリの利用実態をモニターの利用動向から調べるサービス「App Ape」を提供しているフラーのオウンドメディア「App Ape Lab」編集長の日影耕造氏に話を聞いた。

10代は「AI勉強」と「位置情報共有」

日影耕造氏(以下、日影) 今、「利用時間の長いアプリの上位」を見ると、どの世代も「YouTube」「TikTok」「LINE」「Twitter」「Instagram」などで、大差がありません。

 ただ、それでは「世代別のアプリの使われ方の違い」がわかりにくいため、フラーでは10代から60代以上の6世代に分けて、各世代のユーザー比率が高いアプリのトップ10を毎年発表しています。今回、その中から特徴的なアプリを紹介します。

 まず、10代ユーザーの比率が高いアプリに韓国発の「QANDA(クァンダ)」があります。数学の問題文を撮影して送ると、似た問題と誰かが解いた答えを検索し、表示してくれるAI勉強アプリです。日本以上にシビアな学歴社会である韓国ならではのアプリといえます。

 他には、「zenly(ゼンリー)」も10代ユーザーの比率が高いアプリですね。友達や家族と位置情報を共有できるアプリです。

――上の世代では、自分の位置情報が知り合いに知られるなんて勘弁してほしい、と思う人の方が多いと思います。zenlyは、友達の存在が人生においてとても大きな役割を占める、10代ならではの人気アプリなのでしょうかね。

日影 「思春期だから友達とつながりたい」以外に、「ソーシャルネイティブ世代ならでは」という要素もあるのかもしれません。私は今40歳ですが、もうSNSがない生活は考えられないなと思う一方で、SNSがない状態をイメージすることもできます。今の40歳は、ソーシャルネイティブな世代ではないですから。

 しかし、今の10代は生まれてからずっと「SNSがある状態」で育ったため、「ない状態」をイメージしにくいのではないかと思います。上の世代よりオフラインとオンラインの区切りがないというか、心情的にシームレスにつながっているんですよね。zenlyは、そんな10代の気持ちを象徴するアプリともいえます。

「Slackをパソコンで」は古い感覚?

日影 次に20代ユーザーの比率が高いアプリとして、グループウェアの「Slack」を紹介します。図1は、App ApeでのSlackの利用者の性年代比です。Slackはパソコンで利用している人も多いかと思いますが、「アプリでスマホやタブレットから利用している」比率が、20代男性はとても高いことがわかります。

「Slackをパソコンで使う」は古い感覚?20代は圧倒的にスマホで見る派が多い現実の画像2
図1

――42歳の私の感覚だと、グループウェアはパソコンで見て返信した方が楽だと思ってしまいますが、違うのですね。

日影 20代の場合、パソコンは立ち上げが面倒くさいからスマホでササッと見たい、となるのでしょうね。「スレッドを確認し、読んだというサインとして、いいねを押したい、一言でいい」という使い方だと、スマホの方が手軽なのでしょう。

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