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「バックに極道がいる」船橋市議選候補者の発言が物議…「父親が極道」「組が動く」と威力示す

文=Business Journal編集部、協力=山岸純弁護士/山岸純法律事務所代表
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「バックに極道がいる」船橋市議選候補者の発言が物議
山本深雪氏のTwitterより

 4月23日に投票が行われる船橋市議会議員一般選挙が、インターネット上で急速に注目を浴びている。

 その理由は、一人の候補者のツイートだ。

「それかもうワンパターン考えたのは、私は某極道の組員と知り合いなので、その方と2連のぼりを作って、そこに〇〇組組員とでも入れて貰えば良かったか。そうすりゃ私に喧嘩売る奴居ないだろ?今まで黙ってたから初公開になるが、私にはバックが居るんだから舐めんなよ。と言っても爺さん共は見てないか」

 発言の主は、受動喫煙の禁止などを訴える個人活動家の山本深雪氏。とても議員となろうとしている人物の発言とは思えないが、自身のバックに極道がついていると公言し、反社会的な力の存在を示したのだ。さらに、こう続ける。

「私の父や某組員さんの事を悪く言う人の事は絶対に許しませんので、それだけは覚えておいて下さいね。私が小さい頃は母や祖母も父の仕事を手伝っていましたし、私としてはそれが当たり前の環境なんですよ。私は父親が極道であったという事を誇りに思っています」

「私や家族に何かしたら組が動きますので、皆さんそこだけはお忘れ無く」

 仮に親族に極道関係者がいたとしても、政治の道に入ろうとするならば、それを公言するべきではなく、またその力を誇示するような発言は言語道断だろう。暴力団対策法では、暴力団の威力を示して金品や一定の行為を要求することを禁止しているが、山本氏のツイートは、誰かに何かを要求しているわけではない。とはいえ、議員となろうとする者の発言としては、不適切ではないのか。

 山岸純法律事務所代表の山岸純弁護士は、「法律には触れませんね。政治家として品位の問題です」と述べ、違法とはいえないと説明する。

 山本氏は自らのツイートの趣旨について、「駅頭活動中の公約に文句をつけてくる、妨害対策として真実を述べた」と説明している。また、「極道、任侠道とは、弱きを助け強きを挫く、大変カッコイイ方々の事です。その生き方に対して反社などと悪口を吐くのは、貴方の育った環境、つまり極道=悪と学ばされた洗脳教育が原因でしょう。一度最初から全て勉強されて見てはいかがでしょうか?」とも述べ、極道は悪ではないと主張する。

 このツイートがSNS上で話題となると山本氏は、「炎上すれば自分は有名になれる」「ほかの新人より知名度があがり有利になる」などと述べ、批判的な声に反論している。公約に「選挙妨害者への対策強化」を掲げる山本氏。

 反社会的勢力の威力を示すことで選挙妨害対策としようとしている人物が、議員となることに対し、船橋市民はどのように判断するのだろうか。

(文=Business Journal編集部、協力=山岸純弁護士/山岸純法律事務所代表)

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