ソニー生命の変額個人年金保険「SOVANI」が売れている理由…85歳まで加入可能

　昨年10月に発売されたソニー生命の変額個人年金保険「SOVANI（ソバニ）」（注）が、早くも大ヒットの兆しを見せています。あまたある投資性商品のなかで、なぜ「SOVANI」が選ばれるのでしょうか。変額個人年金保険としては他に見られない特徴を持っていますが、契約後のフォローはどうなっているのでしょうか。ソニー生命に聞いてみました。

（注）「変額個人年金保険（無告知型）22（無配当）」および「一時払変額個人年金保険（無告知型）22（無配当）」のペットネームです。

――いくら自在性に富み3,000円からスタートできるといっても、初心者は契約時にどうすればいいのか困ってしまいます。

ソニー生命　加入の際には、担当者が当社独自で開発したヒアリングシートを使って、お客さまのご経験やスキル、リスクに対する考え方などを確認します。大きく分けて「安定型」「バランス型」「積極型」の3種類のモデル・ポートフォリオをご用意しており、これをベースに、ご自身の運用方針にあわせて、バランス運用（※1）、パッシブ運用（※2）、アクティブ運用（※3）などの特別勘定を組み入れることが可能です。また、バランス型の特別勘定をご活用いただくことで簡単にプロに運用を任せることもできます。

――変額個人年金保険は過去、加入した後のフォローが整備されていないことからトラブルになり、販売をやめた会社もあります。今、変額個人年金保険を発売している会社はほとんどみられません。知識が浅い人ほど、判断基準やそのタイミングがわかりません。

ソニー生命　当社の強みはライフプランナーのコンサルティングが受けられる点です。「いつまで」に「いくら」必要か、ライフプランニングに基づいて、将来必要な資金から逆算して運用を設計し、「資産形成したのに老後のお金が足りない」という事態を防ごうというものです。

　運用中も、市場動向が激しいと、それに一喜一憂しがちですが、定期的な相談や情報提供はもちろん、お客さまの状況やライフプランの変化に合わせて必要な資金をご案内し、ゴールから逆算して準備する考え方をお伝えします。そして将来、運用した資産を受け取る際にもライフプランナーにご相談ください。このように、初心者の方からベテランの方まで、お客さまの資産形成のすべての過程において、当社のライフプランナーがサポートさせていただきます。おわかりにならないことがある場合は、担当者にいつでも何度でも聞いていただければと思います。

※1：株式・債券など複数の資産を組み合わせて運用する手法
※2：運用目標といわれるベンチマーク（日経平均株価やTOPIXなどの指標）に連動する運用成果を目指す手法
※3：市場の平均を上回る運用成果を目指す運用手法

――運用中に特別勘定を変更したり、組み合わせを変更したりできますか。

ソニー生命　積立金の移転は、年12回の範囲内で変更することができます。また、各特別勘定にどのような割合で投入するかという繰入比率は、いつでも1％単位で変更可能です。「ソニー生命 アプリ」をご登録いただければ、スマホでもいつでも現在の状況を確認したり、繰入比率の変更や積立金の移転などのお手続をしたりすることができます。さらに、お客さまWEBサービスにご登録いただいたお客さま向けには、3カ月ごとに運用レポートを電子でお送りします。ご登録いただいていないお客さまには、年1回、「Sony Life Letter」にて抜粋版をお届けします。さらに、オプションでオート・リバランス機能をセットできるようにしていることも特徴となります。

――オート・リバランス機能とはなんでしょうか。

ソニー生命　時間の経過とともに相場は変動しますので、当初決定した特別勘定への積立金の構成割合が変わってくることもあります。そうした場合に備えてオート・リバランス機能を設定していれば、その資産配分の比率を当初の計画どおりに修正して、崩れた資産配分を毎月自動的に元に戻し、リスクを想定範囲内に抑えることができます。長期分散投資の実現において、真価を発揮してくれるオプション機能だと思います。

●10の特徴
1，告知や医師の診査は不要
2，0歳～85歳まで加入できる
3，年金の支払開始までに被保険者が死亡した場合、死亡および災害給付金が支払われる。
4，特別勘定は16種類から最大8種類まで指定することができる。
5，相続にも利用できる
6，年金の受取り期間中も特別勘定で運用する
7，運用益は年12回まで引き出せる
8，保険料の支払停止・再開、増額・減額、年金の受取開始日の変更など自在性がある
9，毎月3,000円から始められる
10，オプションでオート・リバランス機能がセットできる

――確かに、運用状況をマメにチェックできる人ばかりではないので、嬉しい機能ですね。非常に柔軟性に富み、初心者からでも始められる内容であることがわかりますが、注意すべき点も教えていただけますか。

ソニー生命　特別勘定の運用実績によって年金額や解約返戻金などが変動することです。株価や債券価格の下落、為替などの影響により、年金の合計金額、死亡給付金、災害死亡給付金、解約返戻金が払い込み保険料の合計額を下回り、損失が生じる恐れもあるということは、しっかりご認識いただきたいと思っています。

　また、表のようにご契約例として特別勘定の運用実績が－3％、0％、3％、6％の場合を紹介していますが、これはあくまでも一例であって確約された数字ではないこと、つまり、下限・上限が決定しているものではないことも覚えていただきたいです。

ご契約の例（月払の場合）
1.  ●被保険者：35歳
2.  ●年金支払期間：10年
3.  ●年金支払開始年齢：65歳
4.  ●保険料払込期間：65歳まで
5.  ●個別扱月払保険料：20,000円
下記の表は例示の運用実績がそのまま推移し、保険料払込の停止・再開や保険料の増額・減額、積立金額の増額・減額を行わなかったと仮定して計算したものです（確定数値ではありません）。
※実際には、年金額・死亡給付金額・災害死亡給付金額・解約返戻金額は特別勘定の運用実績に応じて変動（増減）します。

https://www.sonylife.co.jp/land/pension/?cid=ssl014

――「SOVANI」は投資信託の仕組みを生かした保険です。投資信託の平均保有年数は2～3年といわれますが、「SOVANI」は短期スパンで保有したほうがいいのでしょうか。

ソニー生命　いいえ。そもそもの商品コンセプトは、人生100年時代を自分らしく生きていただくための保険となります。このため長く保有していただくことを念頭において開発しました。保険料は無理なく設定し、10年以上の長期スパンで続けていただければと思います。

――0歳から加入できるので、教育資金づくりとして加入したいという方もいます。

ソニー生命　大学の入学金は期日までに支払わないと、どんなに事情を話しても入学は取り消されます。先ほどもお話ししたように、運用は確約されていないことにも留意しつつ、支払期日に確実に入学金を確保するために、学資保険などの他の貯蓄方法も活用しながら、「SOVANI」と合わせて準備をすることも選択肢の一つではないでしょうか。

――私的年金制度の一つであるiDeCoやつみたてNISAには手数料ゼロの運用会社もあります。どのようにそれぞれのメリットを享受したり、棲み分けをすればいいのでしょうか。

ソニー生命　特に税制面においては、NISA、つみたてNISA、iDeCoのほうがメリットがあるといえます。しかしながら「SOVANI」は投資額・投資期間・流動性等に強みを持っています。加えて、ライフプランナーというアドバイザーの存在が大きな違いだと考えています。資産形成は長期にわたるため、ライフプランナーによるお客さま一人ひとりのライフプランニングに基づいたコンサルティングで、老後の資産形成がサポートされるという当社ならではのメリットも含め、うまくご活用いただきたいと考えます。

――保険商品だけで、人生100年で想定されるさまざまなリスクに立ち向かえるものでしょうか。

ソニー生命　そのために、新たなライフプラン分析システム「GLiP」（グリップ）を開発しました。当社は創業当時から、ライフプランニングに力点を置いてきました。お客様の夢や目標も多様化し、リスクも多種にわたるようになっています。そこで、最新のデジタルテクノロジーを活用することで、よりはっきりとした人生の夢や目標の実現までをサポートすることが可能であると考えています。「GLiP」は、ソニー生命が蓄積してきたライフプランナーのコンサルティング技術や顧客のライフプランデータベースを基に、AIによる分析等を活用してプランを提供するというものになります。開発には、ライフプランナーたちの意見を取り入れ、何度も試行錯誤を繰返して完成したシステムです。スマートフォンアプリでお客さま自身がライフプランの進捗や「SOVANI」の運用状況の確認、保険料の増減額等の手続きも行えます。こうしたシステムと「SOVANI」をはじめとする各種商品、そしてライフプランナーのサポートという三本の矢で、幅広く、末永く、人生100年時代を自分らしく生きたいと願うお客さまをサポートしていきます。