ビジネスジャーナル > 企業ニュース > ユニクロの変貌 低価格脱却?  > 2ページ目
NEW

ユニクロの変貌 「低価格」脱却か? 一斉大幅値上げ&スニーカー戦争参入

文=編集部
【この記事のキーワード】, ,

強気の2年連続の値上げ

 昨年の消費増税と夏場の天候不順、そして円安などによる値上げと、消費現場に逆風が吹き荒れる中、ファストリは「勝ち組」であり続けている。

 同社は4月、15年8月期の連結業績見通し(国際会計基準)を上方修正し、売上高は前期比19%増の1兆6500億円の見込み。純利益は61%増の1200億円と従来予想から200億円上積みし、2年ぶりに最高となる。

 中国や韓国など海外事業が好調なのに加え、国内では「ヒートテック」など採算の良い冬物の販売が好調だった。配当は前期比50円増やし年350円とする。14年秋冬の新製品で5%前後値上げした。ユニクロの14年9月~15年2月の国内既存店客数は前年同期比1.6%減だったが、客単価は10.2%も上がった。その結果、既存店売上高は8.4%増と、衣料品業界が苦戦する中で好調を維持した。

 これを受けファストリは値上げしても客離れは起きないと判断し、今年7月以降に売り出す新商品の約2割を値上げする。値上げ幅は平均で10%程度になる。円安による衣料品の調達コストアップや、中国ほか生産国での人件費上昇を補うためだ。コスト上昇分を2年連続で価格転嫁する。

 だが、5%に続く今回の10%の値上げを、消費者が受け入れるだろうか。前回の値上げでは、客数減を値上げによる単価の上昇で補い、既存店売り上げはプラスを続けた。値上げが浸透する秋以降、既存店の客数、客単価、売上高はどう推移するのか。ユニクロが今後、成長を続けられるかどうかの試金石となる。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

Business Journal

企業・業界・経済・IT・社会・政治・マネー・ヘルスライフ・キャリア・エンタメなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト

Twitter: @biz_journal

Facebook: @biz.journal.cyzo

Instagram: @businessjournal3

ニュースサイト「Business Journal」

ユニクロの変貌 「低価格」脱却か? 一斉大幅値上げ&スニーカー戦争参入のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!