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同様の展開はコーヒー業界にも見られる。スターバックスコーヒーが急速に勢力を拡大した後、13年ごろに業績が頭打ち状態になった。そのころ、コメダ珈琲店に代表されるフルサービス型の喫茶店が多く台頭し、さらにコンビニエンスストアやファストフード店で質の高いコーヒーが売り出されるなど、「コーヒー戦国時代」といわれるほどになった。
その中で、スタバは質の高い接客やオリジナルの新商品によって差別化を図り、企業としての成熟を模索した。その結果、11年3月期に大幅に下落した業績は回復して15年3月期決算では3期連続で売上高、当期純利益とも過去最高を記録している。
つまり、丸亀製麺も同様に企業としての成熟期に入ったと見ることができるが、そんな同社を尻目に、はなまるうどんが再び勢力を伸ばしているのだ。15年2月期に売上高201億7500万円、営業収入187億5400万円と2期連続で過去最高を記録し、今期もさらに業容拡大を狙っている。対する丸亀製麺も今期は過去最高の業績予測を掲げるなど、強気な姿勢を堅持している。
さながらうどん業界も戦国時代の様相を呈しており、今後の動向から目が離せない。
(文=沼田利明/マーケティングコンサルタント)
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