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サントリー“ノンアルソーダ”、なぜあえてノンアルを表記?普通のソーダとどこが違う?

文=はたけあゆみ/フリーライター
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 今年6月にサントリーから発売されたノンアルコールソーダフォレスティ 森のソーダ<レモン&ライム>」。女優・木村文乃が出演するテレビCMでは、「森が香るノンアルコールソーダ」というキャッチコピーと共に、木村が木漏れ日の中を歩くさわやかな内容となっている。

 しかし、インターネット上では「ノンアルコールソーダ」という呼び方や「アルコール0.00%」の表記が話題になっている。「普通のソーダと何が違うのか」「そこまでノンアルコールを推さなくてもいいのでは?」という声が上がっているのだ。

なぜ、あえて「アルコール0.00%」と記しているのか?

 確かに、このような意見が出るのもうなずける。では、なぜあえてノンアルコールをうたっているのだろうか。その理由についてサントリー広報部に聞くと、以下のような回答を得た。

「フォレスティは、普段お酒を楽しんでいる大人をターゲットに開発した商品で、“お酒風味”を楽しむことができるノンアルコール飲料という位置づけです。『アルコール0.00%』と記されている理由は、カロリーと糖質がゼロでありながら、レモンやライムのほどよい苦味がジンの風味をつくり出しているからです」

 同社の調査では、既存の炭酸飲料に対して「大人向けといわれていても、まだ甘い」「無糖の炭酸では、味わい深さの点で物足りない」という意見が見受けられた。そこで、今回「お酒を楽しむ大人が求める、新しい炭酸飲料」というニーズに応えて開発されたのが、フォレスティだ。

時代が求める「ノンアルコール」

 サントリーはこれまでも、「のんある気分」などノンアルコール飲料を多く発売してきた。その背景には、ノンアルコールに対するニーズの高まりがある。

 近年、若者のお酒離れが指摘されているように、国税庁の調査では成人1人当たりの酒類消費数量は1992年の101.8リットルをピークに減少している。また、飲酒運転の罰則強化や健康志向の高まりなどにより、一昔前と比べて、現代は“飲みたくても飲めない”場面が増えているといえるだろう。

 フォレスティは、「お酒を飲まずに、その気分だけを楽しみたい」というシチュエーションにぴったりの商品だ。サントリー広報部は、「既存の炭酸飲料とは異なる『お酒風味・甘さ控えめ・大人向けの炭酸飲料』というコンセプトで開発したため、『ノンアルコールソーダ』という新しい言葉を使った商品価値を提案しています」と説明する。

「お酒」「“甘い”ノンアルコール飲料」に加えて、フォレスティは新たな選択肢を消費者に与えたともいえる。

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