お母さん「ハンバーガーはテイクアウト、ジュースは店内で」
レジ係「ハンバーガーは8%ですが、店内で飲むジュースは10%になります。消費税が違うので、セット販売はできません。別々に注文いただくことになりますので、飲み物は10%になります」
お母さん「じゃあ、ハンバーガーだけでいいです」
・ケース2
お母さんと子どもがテイクアウトで商品を購入後、店内の席が空いたのでそこに座って食べていた。するとトレイにハンバーガーを乗せたお客が歩み寄ってきて、「テイクアウトの人は店内で食べてはいけないんですよ。私は外食として消費税10%を払ったので、席を譲っていただけますか」と言われたので、そうせざるを得なかった。
・ケース3
テイクアウト用容器に入っていたハンバーガーを店内で座って食べていた人に、トレイにハンバーガーをのせた客が近寄ってきた。
トレイの客「テイクアウト商品を店内で食べたらいけないんだぞ。さっさと席を空けろ」
座っている客「ハンバーガーはテイクアウトだけど、コーヒーは店内で飲むために買ったので、コーヒーの消費税10%はちゃんと払った」
トレイの客「コーヒーだけじゃなくて、ハンバーガーも食べているじゃないか。それは違反だろう」
テイクアウト商品を店内で食べると脱税になる。客同士で、あるいは店員と客との間でこうしたやり取りが発生する可能性は十分にある。
・ケース4
トレイの客「(席に座っている客に向かって)持ち帰り容器に入れたものはテイクアウトだ。席立てよ!」
座っている客「この店のコーヒーは、外食もテイクアウトも使い捨てのカップだ。俺は店内で飲もうと買ったんだ」
トレイの客「じゃあ、レシート見せろ!」
座っている客「レジでレシートはいらないって言ったからない。それに、コーヒーをちゃんとトレイに乗せているじゃないか」
トレイの客「それは前の客が置いていったものだろう」
法律上では、店に返却する容器に入れなければ外食に該当しないとされる可能性がある。トレイにのせたことが外食の証になると、コーヒーだけ外食で購入しハンバーガーなどの商品をテイクアウトしトレイにのせれば、何が外食に該当するかわからなくなる。
そうなると、コーヒーなどの飲料、フライドポテト、ハンバーガー、フライドチキンなど、客が店内で飲食する場合はすべて返却する容器に入れなければならない。単品はもちろん、ハンバーガーとコーヒーのセットであっても、両方とも返却する容器に入れないと、外食とテイクアウトの区別がつかなくなる。