・ケース2:非外食(椅子のない)専用の屋台
常連客「親父さん、こんばんは」
店主「いつもありがとうございます。いつものラーメンでよろしいですか」
常連客「ああ、いいよ。俺、椅子持ってきたんだ。マイチェアだよ。だから座って食べていいかい」
店主「いや、そう言われても。うちは非外食専用の立ち食いラーメン屋ですから」
常連客「店の前では食べないからさ、そこの木の下で座って食べるならいいだろ」
店主「そうですね。そこならうちとは関係ない場所ですから。でも、容器が使い捨てじゃないですから」
常連客「それじゃあ、出前してくれよ。そこの木の下に出前するならいいだろう」
店主「私にはよくわからないんですけど、とりあえず今日はそういうことにしましょうか」
常連客「ごちそうさん。それじゃ、親父さんまた来るからさ、この椅子は木の下に置いとくよ。じゃあ、よろしくね」
店主「お客さん、そうおっしゃっても、この椅子どうしたらいいですかね……」
・ケース3
店主「いらっしゃいませ」
初めての客「ラーメンをひとつ」
店主「かしこまりました」
客「おじさんとこ、立ち食い(非外食)専用だよね」
店主「はい、そうです。ですから消費税は8%で結構です」
客「でも、そこに椅子があるじゃないか」
店主「あの椅子は、うちのじゃないんです」
客「でも、店の横に置いてあるじゃない」
店主「あれは、うちの常連さんが勝手に置いて行ったんですよ。ときどきいらっしゃるのですけど、その椅子まで出前しているんです」
客「それじゃあ、俺もその椅子使っていいかな。俺にもそこまで出前してくれよ」
外食の定義である「その場」とは、どこを指すのか。屋台の隣にあるベンチで食べるのは、屋台の設備で食べていないが外食になるのだろうか。また、店内の客に料理を運べば外食だが、店外であればどこでも出前(非外食)になるのだろうか。
「飲食店で座るだけで国が税金を取る」ことに「外国でもやっていることだから当たり前」という意見もある。「たかだか2%、1000円なら20円じゃないか。座って食べるんだからそのくらい当然だろう」という意見もあるかもしれないが、その2%が数年後には10%になるかもしれない。
ファストフード
・ケース1
お母さんが、家に帰って子どもと一緒に食べようとハンバーガーをテイクアウトで注文する際、ちょっと歩き疲れたので、店内で休憩を取りながら飲もうとジュースも注文する。