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みずほFG、一体いつまで旧3行「縦割り」にこだわるのか?成長の足かせに

文=編集部

 国内製造業の海外移転が依然として続き、国内リース市場の規模拡大は望めない。各社が成長の柱に据えているのが、太陽光などの環境エネルギー分野や飛行機リース。そして海外事業だ。

 なかでも各社がしのぎを削っているのが航空機リースだ。三菱UFJリースは米大手航空機リース会社ジャクソン・スクエア・エビエーションを1000億円で買収。70機の航空機を取り込むなどM&A(合併・買収)を活発化させている。

カギを握るみずほ

 リース業界の地図を塗り変えると見られているのが、みずほFG系のリース会社の合併だ。東京センチュリーリース(旧第一勧業銀行系)、芙蓉総合リース(旧富士銀行系)、興銀リース(旧日本興業銀行系)が合併すれば、その総資産は6兆8914億円。首位のオリックスと肩を並べ、銀行系のリース会社ではトップに立つ。

 三菱UFJFGと三井住友FGが系列リース会社を合併したのに対して、みずほFGは完全に立ち遅れてしまった。旧3行が統合したみずほFGに残る「縦割り意識」の象徴的事例が、系列リース会社といわれている。三菱UFJFGは旧三菱銀行、三井住友は旧住友銀行が主導権を握ったが、みずほFGは三すくみで、前身のみずほホールディングス発足時(00年)よりお家騒動を繰り返してきたことも影響している。

 みずほFGは11年3月、再度の大規模システム障害を起こし、金融庁から業務改善命令を受けた。銀行と証券の統合が至上命題となり、リース会社の再編どころでなくなった側面もある。

 みずほFGが大混乱に陥った11年、東京センチュリーリースの母体企業である伊藤忠商事は持ち株比率を25%に引き上げた。東京センチュリーリースは伊藤忠グループとの関係を深めている。「みずほリース」誕生への道程は遠い。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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