また、店頭にあるスイーツや料理の食品サンプルは非常に精巧につくられており、こちらも店前通行人を誘っていました。
店内はオフホワイトを基調とし、マカロンでデザインされたシャンデリアやオブジェがあり、非常におしゃれな造りになっていました。
若い女性を狙い撃ちにした仕様のようです。
さて、筆者は70分間食べ放題・飲み放題の「土日祝日ランチ」(税別1990円)に「ドリンクバー」(同100円)を加えて参戦しました。
各種スイーツが沢山並んでいます。
スパゲッティやポテト、クリーム煮なども並び、各種サラダも豊富に取り揃えられています。バターライスやパン、ハッシュドビーフ、コーンポタージュもあります。筆者は、できるだけ多くの種類のスイーツと料理を皿に載せました。
味は、どれもそこそこのおいしさで、「バイキングなのでこんなもの」という感じです。おしゃれな内装や雰囲気が、スイーツと料理の味を一段引き上げています。いろいろな種類のスイーツと料理を楽しめ、家族や友人、恋人と楽しい時間・空間を共有できるという魅力もあります。
販促に関しては、メール会員の募集を行っていました。
1点注目できる点があります。それは、登録当日いきなり使えるクーポンを発行していることです。
その場で使えるというところがポイントです。顧客にとって大きなメリットがあり、実際に店内にいた客のうち数名がこのクーポンについて店員に問い合わせている光景を目にしました。単にメール会員を募集しても、その場で割引されるというメリットがなければ、登録する人はそう多くないでしょう。
しかし、一度登録してもらうことができれば、再来店を促すメールを送ることができますから、販促としては重要な第一歩です。その点、同店の販促はうまく機能しているといえるでしょう。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)
●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。